ビギナーズカップ

IAT岩手朝日テレビ杯 ビギナーズカップ：地方競馬を彩る若駒たちの競演

岩手県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走、「IAT岩手朝日テレビ杯 ビギナーズカップ」。サラブレッド系2歳馬の競走として、長きに渡り岩手競馬を盛り上げてきた歴史あるレースです。

誕生から重賞への昇格まで

ビギナーズカップは1983年、旧盛岡競馬場のダート1100mで、アラブ系4歳馬限定の特別競走として誕生しました。その後、水沢競馬場への開催場所変更や、盛岡競馬場移設に伴うコース変更などを経て、開催場所や距離は幾度となく変更されています。当初は特別競走でしたが、2012年、第30回より重賞競走に格上げ。水沢競馬場のダート1400mを舞台に、新たな歴史を刻み始めました。

岩手競馬グレード制とトライアル競走への移行

2016年には岩手競馬のグレード制が導入され、ビギナーズカップはM3に格付けされました。開催地は盛岡と水沢の間を転々としていましたが、2019年から2022年までは盛岡競馬場のダート1400mで開催。しかし2023年には再び水沢競馬場のダート1400mに戻っています。さらに2023年からは、従来の南部駒賞のトライアル競走から、ネクストスター盛岡のトライアル競走へとその役割が変更されました。この変更により、ビギナーズカップを勝ち抜いた馬は、より大きな舞台への挑戦権を手にすることとなります。

競走条件と賞金

ビギナーズカップは、岩手所属のサラブレッド系2歳馬が出走資格を持ちます。負担重量は定量で、55kg、牝馬は1kg減となります。2024年の賞金は1着300万円、2着105万円、3着60万円、4着39万円、5着21万円と、上位入賞馬には高額賞金が用意されています。また、着外手当として1万5000円が支給されます。副賞として、IAT岩手朝日テレビ社賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞が贈られます。

未来への架け橋

ビギナーズカップは、将来を担う若駒たちの登竜門として、その存在感を増しています。優勝馬には、ネクストスター盛岡への優先出走権が付与されるため、若きサラブレッドたちにとって、大きな目標となるレースです。数々の名馬を輩出し、岩手競馬の歴史に名を刻んできたこの競走は、これからも地方競馬界を盛り上げ続けるでしょう。

脚注

出典：地方競馬全国協会、JBISサーチ

※記載されている情報は2024年時点のものです。変更される可能性があるため、最新情報は公式ウェブサイト等でご確認ください。

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