南部駒賞

南部駒賞：岩手競馬を代表する2歳馬の祭典

南部駒賞は、岩手県[[競馬組合]]が主催するサラブレッド系2歳馬による地方[[競馬]]の重賞競走です。格付けはM1に位置づけられ、長年にわたり岩手競馬を代表するレースとして、多くの名馬を輩出してきました。正式名称は「農林水産省東北農政局長賞 河北新報社杯 南部駒賞」で、数多くの協賛企業・団体から副賞が提供されています。副賞には、農林水産省東北農政局長賞、河北新報賞、株式会社優駿賞、岩手県知事賞、岩手県馬事振興会会長賞、奥州市長賞、開催執務委員長賞などが含まれます(2024年)。

歴史と変遷

1973年に創設された南部駒賞は、当初から岩手競馬の2歳馬ナンバーワンを決めるレースとして注目を集めました。長い間、ダート1600メートルで行われ、多くの名勝負が繰り広げられてきました。2000年には東北サラブレッド3歳チャンピオン競走と統合され、「東北サラブレッド3歳チャンピオン南部駒賞」に名称変更、東北地区交流競走となりました。翌2001年には馬齢表示の変更に伴い「東北ジュベナイルチャンピオン南部駒賞」となり、2004年には再び「南部駒賞」へと名称が戻り、地方全国交流競走へと発展しました。

2014年現在では、岩手競馬の2歳三冠競走の第二戦として位置づけられており、2歳馬にとって重要なステップとなっています。2016年には岩手競馬の重賞格付け制度が導入され、M1に格付けされました。2018年は、残念ながら禁止薬物検出問題の影響で、開催中止となりました。

また、スタリオンシリーズへの指定も度々行われ、2016年まではスタリオンシリーズに指定、2017年は外れましたが、2019年にはHITスタリオンシリーズ、2020年からは岩手競馬のスタリオンシリーズに指定されています。さらに、2020年から2022年までは未来優駿シリーズ、2021年と2022年は2歳チャンピオンシリーズの対象競走にも指定されていました。2024年には、レース名が「農林水産省東北農政局長賞 河北新報社杯 南部駒賞」に変更されています。

競走条件と賞金

南部駒賞の出走条件は、サラブレッド系2歳馬で、地方[[競馬]]全国交流となっています。若駒賞で3着以内に入った馬には優先出走権が与えられます。負担重量は、定量で55kg、牝馬は1kg減となります。賞金は、1着800万円、2着280万円、3着160万円、4着104万円、5着56万円と、非常に高額な賞金が用意されています。着外手当は4万円です。

優勝馬の馬主には、株式会社優駿が協賛するアルクトスの配合権利が副賞として贈られます。また、JRA認定競走としても施行されているため、中央競馬所属の馬も出走可能です。

歴代優勝馬と今後の展望

南部駒賞の歴史を彩ってきた歴代優勝馬は、地方[[競馬]]全国協会のウェブサイトで確認できます。1983年以前の盛岡開催は、旧盛岡競馬場で行われていました。馬齢表示は、2000年以前も現在の表記を用いています。

南部駒賞は、これからも岩手競馬を代表するレースとして、多くの2歳馬たちの活躍の舞台となるでしょう。将来、このレースから新たなスターホースが誕生する可能性も秘めています。ビギナーズカップは、2022年には本競走のトライアル競走として開催されました。

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