ビリー・ネルソン

ビリー・ネルソン（Billy "Bass" Nelson、本名ウィリアム・ネルソン・ジュニア William Nelson, Jr.、1951年1月28日 - ）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド出身のミュージシャンであり、ベーシスト、ギタリストとして知られています。彼は、Pファンク（ファンカデリック）のオリジナルベーシストであり、ファンカデリックというバンド名の命名者でもあります。

生い立ちと音楽との出会い

ビリーは、ゴスペルグループ「ステュワート・ブラザーズ」のギタリストを父として生まれました。幼少期にはスクールバンドでトランペットを演奏していましたが、父親からギターを買い与えられたことをきっかけに、ギターを弾くようになりました。7歳の時、ジョージ・クリントンと出会い、彼の経営する床屋で働くようになります。そこでは、床掃除をしたり、床屋の客のために歌を歌ったり踊ったりしていました。10歳の時には、近所に住む1歳年上のエディ・ヘイゼルに出会い、ギターを教えてもらうなど、音楽的な交流を深めました。

ファンカデリック結成と成功

ジョージ・クリントンは、「ザ・パーラメンツ」というドゥーワップグループを率いていましたが、1966年頃からビリーがこのグループのバックバンドでギタリストとして演奏するようになりました。ビリーはエディ・ヘイゼルをグループに誘い、このバックバンドに「ファンカデリック」と名付けました。「ザ・パーラメンツ」は「（アイ・ウォナ）テスティファイ (I Wanna) Testify 」などのヒット曲をリリースしましたが、1968年に契約上の問題から「ザ・パーラメンツ」という名前を使用できなくなってしまいます。同年、ジョージはバックバンドであったファンカデリックを前面に出し、ウェストバウンドレーベルと契約。1970年にファンカデリックとしてのファースト・アルバムを発表しました。その後、1970年にセカンドアルバム、1971年にサードアルバムを発表しましたが、1972年にビリーはジョージとの金銭トラブルが原因でバンドを脱退しました。

その後の活動

ファンカデリック脱退後、ビリーはコモドアーズやフィッシュボーン、ジャーメイン・ジャクソン、ライオネル・リッチー、スモーキー・ロビンソンといった数々のアーティストと共演しました。また、1975年のファンカデリックのアルバム『レッツ・テイク・イット・トゥー・ザ・ステージ Let's Take It to the Stage 』に収録されている『 Better By the Pound 』ではベースを演奏しています。

1994年には、O.G.ファンク名義で初のソロアルバム『アウト・オブ・ザ・ダーク～エディ・ヘイゼルに捧ぐ Out Of the Dark 』を発表しました。

1997年には、パーラメント - ファンカデリックのメンバーとして、ロックの殿堂入りを果たしました。

ディスコグラフィー

O.G.ファンク

アウト・オブ・ザ・ダーク～エディ・ヘイゼルに捧ぐ Out Of the Dark (Rykodisc, 1994)
ビリーのソロアルバム。

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