ビルドゥ

ビルドゥ (Bildu)とは

ビルドゥは、スペインのバスク自治州とナバーラ州で活動している選挙連合です。バスク語で「集合」を意味するこの連合は、2011年4月3日に結成されました。

特徴

ビルドゥは、社会民主主義を掲げるバスク連帯（EA）などを主要な構成団体としています。バスク民族主義、分離主義、左翼愛国主義などの思想を掲げ、バスク自治州とナバーラ州のスペインからの独立を主張しています。

歴史

結成の背景

2011年3月、スペイン最高裁判所がバスク地方の新政党ソルトゥの登録を禁止したことを受け、その代替として同年4月3日にビルドゥが設立されました。ビルドゥは、社会民主主義を掲げるバスク連帯（EA）やアルテルナティバなどの連合体です。

当初、ビルドゥはバタスナとの関係が疑われ、ソルトゥ同様にスペイン最高裁判所によって登録を禁止されました。しかし、選挙期間開始直前の5月5日、スペイン憲法裁判所がこの禁止を解除し、ビルドゥは選挙への参加を認められました。

2011年の地方選挙

2011年5月の地方選挙では、バスク地方で26%の得票を獲得し、[バスク民族主義党]に次ぐ第2党となりました。合計で1,139議席を獲得し、ギプスコア県・サン・セバスティアンではバスク民族主義党を上回って第1党となりました。また、ビスカヤ県・ビルバオ、アラバ県・ビトリア＝ガステイス、ナバーラ州・パンプローナなど、バスク地方の主要都市で議席を獲得しました。ナバーラ州議会選挙では、50議席中7議席を獲得しています。

2011年スペイン議会総選挙

2011年11月のスペイン議会総選挙では、エウスコ・アルカルタスナ（EA）、アルテルナティバ、アララルが協力し、アマユールという名称の新しい政党連合を結成しました。

2012年のバスク自治州議会選挙

2012年5月のバスク自治州議会選挙では、エウスコ・アルカルタスナ、アララル、アルテルナティバなどが選挙連合エウスカル・エリア・ビルドゥ（EH Bildu）を結成しました。この選挙で、エウスカル・エリア・ビルドゥは21議席を獲得し、得票率でも議席数でも大幅な上昇を記録しました。得票率は25.0%で、バスク民族主義党に次ぐ第2党となっています。

ビルドゥは、バスク地方の政治において重要な役割を果たしており、その動向は常に注目されています。

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