エウスカル・エリア・ビルドゥ

エウスカル・エリア・ビルドゥ (EH Bildu)とは

エウスカル・エリア・ビルドゥ（バスク語: Euskal Herria Bildu、EH Bildu）は、2012年に創設された、左翼愛国主義を掲げるバスク州とナバーラ州を拠点とするスペインの選挙連合体です。2014年4月1日に内務省の政党登録名簿に登録されました。

構成党派

主要な構成党派として、ソルトゥ、エウスコ・アルカルタスナ、アララル、アルテルナティバなどが挙げられます。これらの政党に加えて、さまざまな立場の個人も参加しています。

起源

EH Bilduは、エウスコ・アルカルタスナ（EA）、アララル、アルテルナティバなどの政党と、左翼愛国主義者たちの合意に基づいて設立されました。左翼愛国主義は、後にソルトゥを設立したバタスナの政治思想を基盤としています。2011年の総選挙での選挙連合アマユールや、同年の自治体選挙、バスク県議会選挙、ナバーラ州選挙において、アララルはビルドゥとほぼ同じメンバーで結集しました。

2012年6月10日、サン・セバスティアンでEH Bilduの設立が公に発表されました。式典には、バタスナの元メンバーであるルフィ・エチェベリアとジョセバ・ペルマチ、EAの書記長ページョ・ウリサール、アララルの責任者パチ・サバレタ、アルテルナティバの代表オスカル・マトゥーテ、そしてビルドゥ所属のギプスコア県議会議長マルティン・ガリターノなど、多くの関係者が列席しました。

ソルトゥは、憲法裁判所による合法判決後、選挙連合に参加するとの報道がありましたが、2012年7月11日の新聞報道でソルトゥの代表が参加を確認しました。しかし、バスク自治州議会選挙の前倒し実施により、政党構成に関する議論の過程との整合性を図るため、最終的には参加を見送られました。

2012年バスク自治州議会選挙

2012年6月3日、作家で大学教員であるラウラ・ミンテギが、同年10月21日の自治州選挙においてバスク自治州首相（レンダカリ）候補として出馬することが発表されました。ミンテギは以前にも、2011年の総選挙でアマユールのビスカヤ県リストから上院議員候補として、また1987年と1989年の欧州議会選挙ではエリ・バタスナ（HB）のリストから出馬していました。

アラバ県とギプスコア県の選挙連合の候補者リストの筆頭には、労働組合STEE-EILASの代表ベレン・アロンドとバスク大学の教授シャビエル・イサシが据えられました。ビスカヤ県の候補者リスト筆頭はラウラ・ミンテギ、次いで左翼愛国主義の代表マリビ・ウガルテブル、EAの執行委員会財政担当書記レイレ・ピネード、アララルの副代表ダニエル・マエツ、アルテルナティバの代表オスカル・マトゥーテが名を連ねました。候補者リストには、エリ・バタスナ（HB）の元執行委員会メンバーであるジョネ・ゴイリセライアも登録されました。

支持基盤

EH Bilduは、反資本主義政党ゴリペデアや、Stop Desahucios de Bizkaia、ベルデアク＝グルーポ・ベルデ・エウスカディ（緑の党）など、さまざまな団体から支持を受けています。また、ETAと左翼愛国主義の収監者を支援するColectivo de Presos Políticos Vascos（バスク政治犯団体、EPPK）や、エラバキ、エウスカル・エリコ・コムニスタク（EHK）なども支持を表明しています。

選挙結果

2012年のバスク自治州議会選挙では、277,923票（25.0%）を獲得し、21議席を獲得しました。この結果、EAには5議席、アララルには3議席、アルテルナティバには2議席が割り当てられました。選挙区別では、ギプスコア選挙区で得票率32.2%で首位、アラバ選挙区（22.1%）とビスカヤ選挙区（21.5%）では2位でした。

2014年欧州議会選挙

2013年末、EH Bilduは2014年5月25日に行われる欧州議会選挙に、スペインの全自治勢力を結集した候補者リストで参加する意向を発表しました。選挙に向けて、アイルランドのシン・フェイン党、ギリシャの急進左派連合（Syriza）、ドイツの左翼党（Die Linke）などの参加を得て国際会議を開催しました。

カタルーニャ共和主義[[左翼]]（ERC）が独自候補を擁立し、人民統一候補（CUP）とノス＝ウニダーデ・ポプラール（Nós-UP）が不参加となったため、EH Bilduは最終的にBNG、Puyalón、Andecha Astur、Alternativa Nacionalista Canariaと人民の統一（UP）らとともに選挙連合「諸民族の決定」を結成しました。候補者リスト筆頭は日刊紙ガラの元編集長Josu Juaristiで、326,464票（2.08%）を獲得し、1議席を獲得しました。EH Bilduの候補者Josu Juaristiは最初の3年半欧州議員として活動し、残りの期間はBNGの候補者アナ・ミランダ・パスが引き継ぎました。

欧州議会内の所属については、[欧州自由同盟]]のメンバーであるアララルやエウスコ・アルカルタスナと、選挙キャンペーン中ソルトゥが欧州統一左派・北方緑の左派同盟]への加入について言及していたため、EH Bildu内で論争が起こりました。議席獲得後、ジョス・ジュリアスティは[[欧州緑グループ・欧州自由連盟と「優先的な関係」を維持し続けると声明しましたが、会派としてはGUE-NGLへ加入しました。

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