ビーエフエム

株式会社ビーエフエムの概要

株式会社ビーエフエムは、青森県八戸市内の一部地域を放送エリアとする特定の地上基幹放送事業者であり、FM放送を専門としています。この放送局は、1999年1月1日に開局され、全国で115局目、東北では13局目、青森県では2局目のコミュニティ放送局としてスタートしました。愛称は「BeFM」で、地域密着型のコンテンツを提供することに特化しています。

歴史と沿革

ビーエフエムは、もともと株式会社テレコム八戸が運営していた簡易自動車電話システムの一環として開局し、初期から地域のニーズに応える形で成長してきました。2003年には社名を「株式会社ビーエフエム」に改称し、八戸市の中心部に位置する八戸液化ガスビル1階の演奏所から、地域の多様な情報を発信しています。送信設備は八戸市役所別館の屋上に設置されています。

開局以来、同放送局は24時間体制で放送を行い、自社製作番組だけでなく、J-WAVEなどの他局番組も放送しています。開局当初からボランティア制作の番組が存在し、多くの市民が自らのアイデアを元に自主制作番組を放送する場となっています。このように、地域の人々が参加できるプラットフォームであることもビーエフエムの特長です。

最近の取り組み

近年、ビーエフエムは新しい取り組みとして、USTREAMを通じた花火大会の中継や、八戸三社大祭に関する特別番組の制作を行っています。また、2011年8月からは八戸ポータルミュージアム「はっち」にサテライトスタジオを設け、より多様な放送内容を生み出す努力を続けてきました。これにより、生放送や放送内容の幅が広がり、地域の文化やイベントを多くの人々に届けることができています。

2012年1月には、八戸市と「災害時における災害情報等の放送に関する協定」を結び、地域の非常時における情報提供の体制を強化しました。また、開局15周年を祝った2014年には、青森県内のコミュニティ放送局で初めてサイマル放送を開始し、インターネットを通じて自社製作の番組も発信しています。

さらに、2019年1月には20周年を迎え、2022年には本社を移転し、新たにコワーキングカフェを併設する形で事業を拡大しています。新しい場所では、多様なニーズに応えるためのスタジオと事務所が設けられ、地域に根ざした放送の強化を図っています。

自社製作の番組

ビーエフエムでは、生放送を中心に様々な自社製作番組を展開しています。平日には「びびすた♪」や「ゆうらじ！Hachinohe」といった番組が放送されており、地域のニュースや文化を紹介しています。また、児童向けの「KIDS KISS」や、健康情報を提供する「八戸市総合健診センターからの健康ガイド」など、様々なジャンルのプログラムが用意され、リスナーの興味に応えるコンテンツが充実しています。

このように、ビーエフエムは地域貢献の一環として、ただの情報提供に留まらず、地域の人々と積極的に関わる姿勢を大切にしています。リスナーとのコミュニケーションを通じて、地域社会における情報発信の役割を果たし続けています。今後も、このような地域密着型の放送活動を展開し、さらなる進化を遂げることでしょう。

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