ビー・エヌ・エヌ

株式会社ビー・エヌ・エヌ（BNN）について

株式会社ビー・エヌ・エヌ（BNN）は、コンピュータ関連の書籍を出版する出版社です。特に、CG用ソフトウェア、DTP（デスクトップパブリッシング）、デザインに関する書籍を多く手がけています。かつては『MACLIFE』などの雑誌も発行していましたが、2002年にビー・エヌ・エヌ新社が設立された際に、雑誌は全て休刊（事実上の廃刊）となりました。

歴史

1984年、フリーの編集者であった山本陽一氏に、ラポートからコンピュータ雑誌の創刊話が持ち込まれたことが始まりです。この時、『月刊遊撃手』という雑誌が創刊されましたが、資金難により9号で休刊となりました。しかし、休刊を惜しんだシステムソフトからの資金提供により、『Bug News』という雑誌として復活。この時、山本氏が設立したのが株式会社BNN（BugNewsNetworkの略）です。

2002年1月には、関係会社で『MAC LIFE』の編集を行っていたエクシードプレスが業務停止となり、同誌は休刊、BNN社の業務も停滞しました。同年3月、イーフロンティアが株式会社ビー・エヌ・エヌ新社を子会社として設立し、4月23日にBNNから出版事業を譲受することが発表されました。BNNの既刊在庫と書籍出版事業はビー・エヌ・エヌ新社に引き継がれましたが、雑誌は全て廃刊となり、以降はコンピュータ関連の解説書を中心に出版しています。

2007年には、イーフロンティアからの譲渡を受け、株式会社AZホールディングス傘下の株式会社アレフ・ゼロの100％子会社となりました。その後、2011年にアレフ・ゼロは「株式会社コンセント」に社名変更しています。

会社沿革

1985年：株式会社ビー・エヌ・エヌ設立。コンピュータ文化情報誌『Bug News』創刊。
1987年：マッキントッシュ情報誌『MACLIFE』創刊。
1995年：インターネット情報誌『MediaFront』創刊。
1996年：『インターネットライフ』創刊。
1997年：デジタルデザイン情報誌『design plex』創刊。
2002年：イーフロンティア出資の株式会社ビー･エヌ･エヌ新社に既刊在庫および営業権移譲（雑誌は休刊し、書籍出版事業のみで再出発）。
2004年：デザインエクスチェンジ株式会社の出版事業を継承。
2007年：AZグループに参画。
2020年：株式会社ビー・エヌ・エヌに社名変更。

出版事業の特徴

BNNは、設立当初からコンピュータ関連の出版を手がけており、特にグラフィックデザインや映像制作分野のクリエイターから支持されています。DTPソフト、デザインツール、CGソフトウェアなどの専門的な解説書を多く出版し、業界の発展に貢献してきました。また、かつて発行していた雑誌も、当時のコンピュータ業界の動向を伝える上で重要な役割を果たしていました。現在では、書籍出版に特化していますが、その専門性と質の高さは今も変わらず、多くの読者から信頼を得ています。

現在のBNN

株式会社ビー・エヌ・エヌは、長年の歴史の中で変遷を遂げながらも、コンピュータ関連出版の分野で確固たる地位を築いています。デジタル技術の進化とともに、出版する書籍の内容も常にアップデートされており、クリエイターやエンジニアにとって欠かせない情報源となっています。

外部リンク

株式会社ビー・エヌ・エヌ - 公式サイト
* ビー・エヌ・エヌ - メディア芸術データベース

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