ピンク・レディーと春休み

『ピンク・レディーと春休み』について

1979年3月17日に公開された『ピンク・レディーと春休み』は、当時の人気アイドル、ピンク・レディーを主役にした短編映画です。この映画は、東映まんがまつりの一環として上映され、T&Cミュージックが制作を担当しました。この作品はカラーでシネマスコープ形式で撮影され、全編24分の内容です。

概要

本作は、前年に公開された映画『ピンク・レディーの活動大写真』に続くものであり、ピンク・レディーの主演映画としては最後の作品となりました。しかしながら、物語の中でピンク・レディーそのものが現れるのは夢の中の歌のシーンのみです。現実のパートでは、ピンク・レディーのキャラクターが着ぐるみの人形として登場し、恩賜上野動物園を舞台に展開されます。このように、アイドル映画としては珍しい形態をしており、他の作品とは一線を画しています。

2015年時点では、この映画の映像ソフトはリリースされていないため、現代ではほとんど知られていない作品となっています。また、『まんがまつり』で上映された非テレビ系の短編映画としては、1977年の『ジャイアンツのこども野球教室』以来2年ぶりの作品であり、アイドル映画としては1974年の『フィンガー5の大冒険』以来5年ぶりの作品となりましたが、事実上この映画が最後となることが予想されています。

ストーリー

物語は、ミーとケイの着ぐるみ人形が上野動物園に現れるところから始まります。彼女たちは動物たちと一緒に遊び、歌や踊りで盛り上がり、園にいる皆が大いに楽しむ姿が描かれます。やがて、みんなは疲れて眠ってしまいます。夢の中では、ピンク・レディーの華やかな舞台が繰り広げられ、観客が知っているヒット曲が流れ始め、夢の世界での楽しいひとときが続いていきます。

出演者

この映画では、ピンク・レディーが主演として活躍します。また、彼女たちの着ぐるみキャラクターには、ミーとケイの声が吹き込まれています。挿入歌としては、「ペッパー警部」や「カメレオン・アーミー」が使用されています。

スタッフ

映画の製作は相馬一比古が担当し、企画は岸田一則が手掛けました。原案は加納亨一と相原芳男、脚本は松原俊春、監督は滝沢正治が務めました。

同時上映

本作は他に、劇場用新作の『龍の子太郎』や『SF西遊記スタージンガー』などと一緒に公開されました。また、TVブロウアップ版として『闘将ダイモス』や『キャプテン・フューチャー』も同時上映されました。

参考文献

• - 「キネマ旬報」758号（1979年刊）

関連項目

• - 東映まんがまつり
• - 『ピンク・レディーの活動大写真』
• - 『ピンク・レディー物語 栄光の天使たち』 - 本作と同様に東映とT&Cが製作したテレビアニメであり、公開当時は継続中でした。このように、『ピンク・レディーと春休み』は、アイドル映画としての特異な存在であり、視覚的にも楽しませてくれる作品です。

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