ファジュル・セパーシーFC

ファジュル・セパーシー：シーラーズを拠点とするイランのサッカークラブ

ファジュル・シャヒード・セパーシー・シーラーズFCは、イランのシーラーズを本拠地とするサッカークラブです。一般的にはファジュル・セパーシーとして知られています。現在、イラン国内のトップリーグであるイラン・プロリーグに参戦しています。

「ファジュル」という名前はペルシア語で「夜明け」を意味します。このクラブは、イラン・プロリーグの中では比較的小規模な財政規模で運営されており、バスィージがスポンサーを務めています。バスィージはイラン軍の民兵組織であり、クラブとイラン軍との間には密接な関係があります。そのため、イラン軍での兵役義務（2年間）を終えていない多くの若手選手が、ファジュル・セパーシーでプレーすることを選択する傾向があります。

クラブの構成員のほとんどが若手選手で占められています。しかし、地元シーラーズでの人気はあまり高くなく、同じ街にある別のクラブ、バルグ・シーラーズFCの方がより多くの支持を集めています。

歴史

設立

1988年、ジャファル・ジャファリをはじめとするシーラーズ出身の若者たちが「Behzad」という名前のサッカークラブを設立しました。クラブはシーラーズの市2部リーグからスタートしました。その後、イラン・イラク戦争で命を落としたマジード・セパーシーを偲び、チーム名をファジュル・シャヒード・セパーシーに変更しました。

1991年には、クラブはイスラム革命防衛隊に買収されました。1995年にはファールス州リーグで優勝し、1996年には当時の国内トップサッカーリーグであったアーザーデガーン・リーグに昇格を果たしました。それ以来、1部リーグに所属し続け、2001年にはハズフィー・カップでの優勝も成し遂げています。

スポンサー変更

2006年12月、イスラム革命防衛隊と共にバスィージが新たなスポンサーとなり、チーム名はMoghavematへと変更されました。現在の公式名称は「Moghavemat Shahid Sepasi Shiraz」ですが、この名前が一般的に使用されることは稀です。

2009年まで、ゴラームホセイン・ペイロヴァーニーがチームを指揮していましたが、彼はイランのU-23代表チームの監督に任命されたためチームを離れました。その後、ダーヴード・マハバディーが監督に就任しましたが、期待された結果を出すことができず、すぐにモハンマド・アフマドザーデに交代しました。このシーズンは降格という結果に終わりましたが、1シーズンで1部リーグへの復帰を果たしています。

獲得タイトル

• - ハズフィー・カップ

- 優勝 (1): 2001
- 準優勝 (2): 2002, 2003

• - イラン2部リーグ

- 優勝: 1997

• - AKパイプ国際カップ

- 準優勝: 2001

歴代監督

• - マンスール・プールヘイダーリー (1996–98)
• - マフムード・ヤーヴァリー (1998–99)
• - ゴラームホセイン・ピーロヴァーニー (1999–09)
• - ダーヴード・マハーバーディー (2009–10)
• - モハンマド・アフマドザーデ (2010)
• - アリー・キャラーンタリー (2010年9月-11月)
• - マフムード・ヤヴァリー (2010年11月-現在)

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