ファッションクルーズニューポートひたちなか

ファッションクルーズニューポートひたちなか



茨城県ひたちなか市に所在する「ファッションクルーズニューポートひたちなか」は、大規模な複合商業施設であり、ホームセンターとして知られるジョイフル本田ニューポートひたちなか店に隣接して設けられた広域集客拠点です。この施設は、広大な敷地に多様な店舗が集結し、一日を通して楽しめる滞在型のショッピングモールとして設計されています。

概要



本施設は、関東地方を中心に大型総合ホームセンターを展開するジョイフル本田グループが、隣接地を開発して誕生させました。2006年7月15日に開業し、約22万平方メートルもの敷地面積を有しており、その規模は国内でも屈指と言えます。ジョイフル本田にとっては初めて手掛けるタイプの商業施設開発であり、「ファミリー向け滞在型」というコンセプトのもと、約100もの専門テナントを誘致してオープンしました。

開発主体はジョイフル本田ですが、施設の運営管理業務は野村不動産コマース株式会社が担っています(開業当初は前身の株式会社ジオ・アカマツが担当)。

施設内部には、最新のトレンドを扱うファッション関連の店舗や、生活空間を彩るインテリア雑貨店、さらには多様なジャンルの飲食店が充実しています。これらに加え、大型の生活用品を取り扱うショップやスポーツ用品店、ジョイフル本田が直接運営する高品質なペットショップなども軒を連ねており、幅広いニーズに応える品揃えとなっています。さらに、敷地内には独立した建物として、衣料品大手のユニクロ、ベビー・マタニティ用品のアカチャンホンポ、ファミリーレストランのココス、回転寿司チェーンのはま寿司といった大型テナント、そして後述するTOHOシネマズも立地しており、商業エリア全体の集客力を高めています。

メインとなるファッションクルーズの建物内には食品スーパーやアミューズメント施設は配置されていませんが、これらは隣接するジョイフル本田ニューポートひたちなか店内にて利用可能です。両施設間は便利な連絡通路で結ばれており、天候を気にせず容易に行き来できるよう配慮されています。

周辺環境とアクセス



本施設は、広大な緑地と多様なアトラクションで知られる国営ひたち海浜公園に近接しています。この地理的な利便性から、レジャーとショッピングを組み合わせた訪問も可能です。

車でのアクセスにおいては、東水戸道路ひたちなかインターチェンジから約5km、常陸那珂有料道路のひたち海浜公園インターチェンジからは約1kmと、高速道路からのアクセスが良好です。広大な無料駐車場を約5,000台分完備しており、自家用車での来場が非常に便利です。

公共交通機関を利用する場合、JR常磐線の勝田駅が最寄り駅となります。勝田駅東口からは茨城交通のバスが運行しており、「中央研修所入口・海浜公園南口」行きのバスに乗車し、「ジョイフル本田西」または「ジョイフル本田東」停留所にて下車します。所要時間は駅前から約20分です。施設の中心部やジョイフル本田へ向かう場合は「ジョイフル本田西」が、ユニクロTOHOシネマズ方面へは「ジョイフル本田東」がそれぞれ最寄りのバス停となります。また、勝田駅東口からは、スマイルあおぞらバス「勝田南ルート」も利用でき、「ジョイフル本田・ファッションクルーズ」停留所で下車することが可能です。

施設内の特徴的なテナント・過去の施設



TOHOシネマズひたちなか



敷地内に立地するTOHOシネマズが運営するシネマコンプレックスです。この映画館はファッションクルーズ本体の開業に先駆け、2005年8月10日に開館しました。10スクリーン、合計1,712席(うち車椅子用席21席)を備える大型の映画館です。開館当初は東宝東日本興行による運営・経営でしたが、2008年3月1日からはTOHOシネマズに運営が移管されています。建物自体は、2006年度にはグッドデザイン賞を受賞するなど、その設計においても評価されています。

フードコート



かつては、元大相撲力士である花田勝氏(現:花田虎上)プロデュースによるフードコート「& kitchen」が存在していましたが、2012年に営業を終了しました。現在は、複数のチェーン店が入居する一般的なスタイルのフードコートとして利用者に食事の場を提供しています。

ロケ地としての利用



ファッションクルーズニューポートひたちなかは、その規模や特徴的な景観から、映画やテレビドラマのロケ地として使用されたことがあります。例として、

映画『交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦』では、「ファッショングルーズ」という名称で羽田空港近くのショッピングモールとして登場しました。
ドラマ『ブラッディ・マンデイ』でもロケ先の一つとして使用され、劇中では第1話において「豊洲フロンティア」という架空の施設の設定で登場しました。

このように、単なる商業施設としてだけでなく、エンターテイメント作品の舞台としても活用された実績があります。

ファッションクルーズニューポートひたちなかは、隣接するジョイフル本田を含め、多様なニーズに対応できる広大な商業空間を提供しており、地域内外からの多くの利用者に親しまれています。

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