ファルサラ

ファルサラ (Pharsala)

ファルサラ（ギリシア語: Φάρσαλα）は、ギリシャのテッサリア地方ラリサ県の南部に位置する都市であり、古代にはファルサロス（Φάρσαλος）と呼ばれていました。オスマン帝国時代にはÇatalcaという名で知られていました。

地理と産業

肥沃なテッサリア平野に位置するファルサラは、綿花栽培と畜産業が盛んです。また、地域住民の多くが繊維産業に従事しています。この地で作られる伝統的な菓子ハルヴァは、地域の名産品として知られています。

歴史

古代

古代ギリシア時代、ファルサラはテッサリア地方の主要都市であり、プティア地方の中心地として栄えました。ペルシア戦争では、テッサリアの他の地域とは異なり、ギリシア連合軍に加わりました。紀元前4世紀には、テッサリアが軍事的な力を増し、ファルサラもその支配下に入りました。その後、テッサリアはピリッポス2世率いるマケドニア王国に服属し、ファルサラもマケドニアの一部となりました。

第二次、第三次マケドニア戦争では戦場となり、その後、この地域一帯は共和政ローマの支配下に入りました。

ファルサルスの戦い

紀元前48年、ファルサラ近郊の平原で、ローマ内戦における重要な戦いであるファルサルスの戦いが行われました。この戦いで、カエサル率いる軍勢がポンペイウス率いる元老院派を破り、カエサルの勝利が確定しました。この戦いは、ローマ共和政の終焉を決定づける出来事となりました。

その後

古代ローマの地理学者ストラボンは、ファルサラにはファルサロスと旧ファルサロス（パレイオファルサロス）の2つの町が存在したと記録しています。

交通

ファルサラには、ギリシャ国鉄（Ο.Σ.Ε.）のパレイオファルサロス駅があり、アテネとテッサロニキを結ぶ幹線と、カランバカ方面への支線が接続する交通の要衝となっています。

ファルサラは、古代からの豊かな歴史と肥沃な大地に恵まれた、ギリシャの重要な都市の一つです。

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