ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅

ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅について

ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅は、ニューヨーク市地下鉄INDロッカウェイ線の最東端に位置する駅で、1面2線の島式ホームを持つ高架駅です。この駅は、ニューヨーク市の地下鉄駅の中で最も東に位置しており、終日A系統の列車がここに発着しています。1869年にロングアイランド鉄道の地上駅として開業し、1958年からは現行の地下鉄駅として営業を行っています。特に2014年にはロッカウェイ半島で最も利用客の多い駅となっていました。

歴史

ファー・ロッカウェイ駅の歴史は長く、もともとはサウス・サイド・レイルロード・オブ・ロングアイランドによって1869年に開業しました。その後、初代の駅舎は貨物駅として使用されました。1881年にはオーシャン・ポイント駅から移築した二代目駅舎が完成し、1890年には更なる改築により三代目駅舎が開業しました。地上駅は多くの交通手段が交わる広場として利用され、当時は乗り合い馬車、タクシー、路面電車などが行き交っていました。

1897年から1926年にはオーシャン・エレクトリック・レイルウェイの終点でもありましたが、1926年に路面電車が廃止されると、バスの運行が始まりました。ロングアイランド鉄道は1942年に地上駅を閉鎖し、新たにコンクリート橋上の駅舎を開業させましたが、火災やメンテナンスの問題があったため、ロッカウェイ・ビーチ支線など一部路線が廃止されました。最終的に1955年にモット・アベニュー以西の区間がニューヨーク市に買収され、1958年にはファー・ロッカウェイ駅が地下鉄として営業を開始しました。

駅の構造

ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅は、コンクリート製の高架橋の上に設けられた駅舎であり、島式ホームが1面2線備わっています。ホームの北東端には車止めがあり、列車の運行はここで終わります。ホーム端には階段があり、そこを下ることで地上の改札口へと出ることができます。乗務員や運転指令所はホームの南西端に位置しており、駅舎へのアクセスにはエレベーターが2基設置されています。

近年、2009年から2012年にかけて駅舎の改築工事が行われ、施設が現代的に生まれ変わりました。この改修工事には多額の費用がかかり、エレベーターを増設することで障害を持つアメリカ人法に準じた配慮が施されました。さらに、駅舎のデザインには金属製のファサードとドームが新たに取り入れられ、公共アートとしてガラス作品も展示されています。

ファー・ロッカウェイ駅の営業年数から見ても、1869年の開業以来の長い歴史を誇り、現在のニューヨーク市地下鉄の駅の中でも特に古いものの一つです。都心へのアクセスが便利で、今後も多くの人々に利用されることでしょう。

最後に

ファー・ロッカウェイ-モット・アベニュー駅は、長い歴史を持つだけでなく、その地域の重要な交通のハブとしても機能しています。現代の利用者にとって、利便性を提供しながらも歴史的背景を感じさせる存在として、これからもその役割を果たし続けるでしょう。

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