フアン・パディーヤ

フアン・ミゲル・パディーヤ：プエルトリコが生んだ苦労人右腕

フアン・ミゲル・パディーヤ（Juan Miguel Padilla、1977年2月17日 - ）は、プエルトリコ・サンフアン出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、MLBや独立リーグ、メキシカンリーグで活躍しました。

ドラフト指名からメジャーデビューまで

1998年のMLBドラフトでミネソタ・ツインズから24巡目（全体709位）で指名され、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。2003年にはAAA級ロチェスター・レッドウイングスに昇格し、7勝を挙げる活躍を見せます。同年9月にはジェシー・オロスコとの交換トレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍し、メジャーデビューのチャンスを掴みました。

メジャーリーグでの挑戦

2004年7月16日に念願のメジャー初登板を果たします。ヤンキースでは6試合に登板しましたが、9月にDFAとなり、ウェイバー公示を経てシンシナティ・レッズへ移籍。レッズでは12試合に登板し、メジャー初勝利を記録するものの、防御率は10.67と苦戦しました。オフにFAとなると、ニューヨーク・メッツと契約を結び、新たな挑戦をスタートさせます。

2005年はAAA級ノーフォーク・タイズで37試合に登板し、3勝2敗11セーブ、防御率1.42という素晴らしい成績を残し、7月中旬にメジャー昇格を果たします。メッツでは主に中継ぎとして24試合に登板し、3勝1敗1セーブ5ホールド、防御率1.49という好成績を挙げ、チームに大きく貢献しました。

WBC出場とトミー・ジョン手術

2006年には、第1回WBCのプエルトリコ代表に選出され、国際舞台での活躍も期待されました。しかし、同年3月にトミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休することとなります。2007年もリハビリに専念し、登板機会を得られないまま、オフにFAとなりました。

再契約と独立リーグでのプレー

2008年2月18日にメッツとマイナー契約で再契約を結びますが、7月に自由契約となります。その後は独立リーグ・アトランティックリーグのヨーク・レボリューションに所属し、プレーを続けました。オフには故郷プエルトリコのウィンターリーグ（LBPRC）でもプレーし、野球への情熱を燃やし続けました。

2009年以降もヨーク・レボリューションやカナディアン・アメリカン・リーグのチームでプレーし、2011年にはメキシカンリーグのユカタン・ライオンズとも契約。様々なリーグで経験を積みました。2012年オフに現役を引退するまで、LBPRCでもプレーを続けました。

引退後

現役引退後は、野球界から離れ、静かに過ごしているようです。しかし、その野球人生は、多くの人々に感動を与え、記憶されています。

フアン・ミゲル・パディーヤは、決してエリート街道を歩んだ選手ではありませんでしたが、その努力と情熱で、メジャーリーグの舞台まで上り詰めました。彼の粘り強いプレースタイルは、多くの人々に勇気を与え、記憶されることでしょう。

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