フィカス・アルティシマ

フィカス・アルティシマ（学名：Ficus altissima）は、クワ科フィカス属（イチジク属）に分類される常緑高木です。原産地はインドや熱帯アジアで、観葉植物として広く栽培されています。

特徴

全体的な見た目はインドゴムノキに似ていますが、フィカス・アルティシマは葉脈の色が薄く、葉の表面でよりはっきりと見える点が異なります。葉に美しい斑が入る品種も存在し、観賞価値を高めています。ゴムノキと同様に、枝を折ると白い樹液が出てくるのも特徴の一つです。

栽培方法

フィカス・アルティシマは、挿し木や取り木で容易に増やすことができます。生育には日光を好むため、室内の場合は窓際など日当たりの良い場所に置くのが適しています。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因となるため、注意が必要です。水やりは、春から秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬場は乾燥気味に管理します。肥料は、春から秋にかけて緩効性の肥料を2ヶ月に一度程度与えると良いでしょう。

生育環境

日本では、南西諸島などの温暖な地域では屋外での生育も可能です。街路樹や公園の植栽としても利用されています。

名称と園芸品種

観葉植物として流通する際には、「アルティシマ」の他に「アルテッシマ」「アルテシーマ」といった名前でも呼ばれることがあります。特によく見られる園芸品種は ‘バリエガタ’ で、葉の縁に黄緑色の斑が入るのが特徴です。この品種は特に人気が高く、観葉植物店でよく見かけることができます。

育てやすさ

フィカス・アルティシマは、比較的丈夫で育てやすい植物です。適切な環境と水やり、肥料の管理を行うことで、長く楽しむことができます。初心者の方にもおすすめの観葉植物です。

その他

フィカス・アルティシマは、その美しい葉の模様と育てやすさから、インテリアとしても人気があります。リビングやオフィスなど、様々な場所で緑を取り入れるのに最適な植物です。また、空気清浄効果も期待できるため、健康的な空間づくりにも貢献します。

参考文献

渡辺均監修、池田書店編『インテリアグリーンを楽しむ はじめての観葉植物 育て方と手入れのコツ』池田書店、2006年。
大川智史、林将之『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄～八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、2016年。

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