フィリモネ・ワガバザ

フィリモネ・ワガバザについて

フィリモネ・ワガバザ（Filimone Waqabaca）は、フィジーの著名な経済学者、銀行家、外交官であり、2023年より日本の駐日大使を務めています。彼は1967年10月28日に生まれ、フィジーの経済界や外交の分野で長年にわたり影響力を持つ存在として知られています。

学歴

ワガバザ氏は、まず南太平洋大学で学士号を取得し、その後、サウサンプトン大学にて国際銀行と金融学の修士号を取得しました。堅実な学問の基盤を築いたことが、彼の経歴における成功に繋がっています。

経歴の歩み

1990年、フィジー準備銀行に入行し、経済局でテクニカルアシスタントとしてキャリアをスタートさせました。その後、1998年には経済局のアドバイザーに昇格し、経済政策に深く関与することとなりました。1999年から2003年の間は、太平洋諸島フォーラム（PIF）で経済政策アナリストとしての任務を果たし、この期間に多くの国際的な経済問題に携わりました。

2003年にフィジー準備銀行へ戻り、経済局の最高責任者として2007年までの間、金融政策の強化に寄与しました。その後、国際通貨基金（IMF）にて東南アジア事務所長アドバイザーとして業務に従事し、2011年から2015年の間は国家計画省の事務次官を務めました。この期間中、税務署やフィジー準備銀行、そして南太平洋大学やフィジー国立大学などの理事会において、さまざまな役職を兼任し、フィジーの経済発展に寄与する役割を担いました。さらに、2013年から2015年の間には、航空会社エア・ターミナルサービスやフィジーラグビー協会（FRU）の会長としても活動しました。

2015年11月26日には、ニュージーランドの総督公邸を訪れ、ジェリー・マテパラエ総督に対して信任状を捧呈し、在ニュージーランド高等弁務官としての役割を引き受けました。この任務は2022年の初めまで続きました。2022年8月に日本に渡り、駐日大使としての準備を進め、2023年3月8日には皇居で信任状を捧呈する儀式が行われました。この日は新型コロナウィルス感染症（COVID-19）の流行後、3年ぶりに馬車での送迎が行われ、ワガバザ大使は歴史的な瞬間に立ち会いました。

駐日大使としての役割

駐日大使としてのワガバザ氏は、日本とフィジーの関係を深めるために多くの活動を行っています。経済、文化、環境問題など、さまざまな分野での協力を促進するために尽力しており、両国の理解と友好をさらに進めることを目指しています。彼の豊富な経歴と専門知識は、フィジーのために大きな資産となっています。これからの活動にも大いに期待される人物です。

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