フィンランド共産党

フィンランド共産党（SKP）の歴史

フィンランド共産党（Suomen Kommunistinen Puolue、SKP）は、かつてフィンランドに存在した共産主義政党です。コミンテルンの支部として発足しましたが、長らく非合法とされていました。

結党と初期の活動

1918年のフィンランド内戦で、労働者や農民を中心とする赤衛軍が敗北。社会民主党の一部幹部がソ連へ亡命し、モスクワでSKPを結成しました。国内では非合法であったため、フィンランド社会労働党や社会主義労農選挙団などの組織を通じて活動しましたが、これらの組織も後に政府によって活動を禁止されました。

1944年、新たな前衛組織としてフィンランド人民民主同盟（SKDL）が結成され、SKPは同盟を主導する立場となりました。

冷戦期の「黄金時代」

1944年から1979年にかけて、SKDLは高い支持率を誇り、冷戦期に「黄金時代」を迎えました。1945年の戦後初の議会選挙では、第一党となり、与党に加わることもありました。内閣に8名の閣僚を送り込むなど、影響力を持ちましたが、共産系の首相や大統領は誕生しませんでした。

1960年代には、党員数が約4万人（当時の労働人口の1.44％）に達しましたが、党内ではスターリン主義者（タイストイスト）による内部抗争が激化。これにより党の勢力は衰退していきました。タイストイストは党のユーロコミュニズム寄りの姿勢を批判し、党内に深い亀裂を残しました。1985年から86年にかけては、多数の党員が除名され、フィンランド共産党（統一派）（SKPy）を結成しました。

解党とその後

ソ連の崩壊に伴い、党内のイデオロギー対立はさらに深刻化し、内部抗争が激化しました。1990年には、大多数の党員やSKDLの関係者が左翼同盟を結成したため、SKPは1992年に財政破綻により解散しました。

SKPyはSKP解散後も存続し、1997年に「フィンランド共産党」と改称しましたが、議会での議席を回復するには至っていません。2007年の選挙での得票率は0.7％でした。

関連団体

SKPの青年組織として、フィンランド共産主義青年同盟（SKNL）が存在しました。第二次世界大戦後は、フィンランド民主青年同盟（SNDL）として活動しました。

日本共産党との関係

1983年には、日本共産党の代表団がフィンランドを訪問し、SKPとの間で初の公式会談が行われました。また、SKPも1985年の日本共産党第17回大会に代表者を派遣しています。

歴代党首

（歴代党首については、詳細な情報が提供されていないため、省略します。）

関連項目

ラプア運動
フィンランド化
オットー・クーシネン
ニルス・トーバルズ

脚注

（脚注については、詳細な情報が提供されていないため、省略します。）

外部リンク

* フィンランド共産党(1997-)公式サイト

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