フェインガ・ファカイ

フェインガ・ファカイ（Feinga Fakai、1997年7月6日 - ）は、トンガ出身のプロラグビー選手。ポジションはプロップ（PR）を務める。身長180センチメートル、体重114キログラムという強靭なフィジカルを誇り、チームメイトからは「インガ」の愛称で親しまれている。2024年6月からは、ジャパンラグビーリーグワンに所属する三重ホンダヒートの一員として活動している。

ファカイ選手は、若手時代からその才能を発揮し、ラグビー日本代表の育成カテゴリーであるジュニア・ジャパンや、将来を担うU20日本代表のメンバーとしても選出された経験を持つ。

彼のラグビーキャリアは、日本国内での学生時代から始まった。中学2年生の時に初めてラグビーボールに触れ、競技生活をスタートさせる。高校は石川県の日本航空石川高校へ進学し、ここでもラグビーを続けた。高校卒業後の2016年には、関西大学ラグビー界の強豪である京都産業大学に進学。大学選手権などでも活躍するチームで、プロップとしての技術を磨いた。

大学を卒業した2020年、ファカイ選手は栗田工業ウォーターガッシュ（現在のクリタウォーターガッシュ昭島）に加入し、社会人ラグビーのキャリアをスタートさせた。このチームで、彼は日本における公式戦デビューを飾ることになる。具体的には、2021年2月13日に行われたジャパンラグビートップチャレンジリーグの第1節、釜石シーウェイブスRFCとの試合において、途中出場ながらもピッチに立ち、記念すべき日本での初キャップを獲得した。

栗田工業でのプレーを経て、ファカイ選手はさらなる飛躍を求めた。2023年には、ジャパンラグビーリーグワンの強豪チームである東京サントリーサンゴリアスへの移籍を決断。世界レベルの選手たちが集まる環境で、自身のスキルとフィジカルをさらに高める機会を得た。

そして、2024年6月には、新たな挑戦の場として三重ホンダヒートへの入団を発表。リーグワンで着実に存在感を示してきた彼が、三重のチームでどのような活躍を見せるのか、期待が寄せられている。プロップはスクラムの最前線で相手と組み合う、チームの土台を支える重要なポジションであり、ファカイ選手のパワフルなプレーは、今後三重ホンダヒートにとって不可欠な戦力となるだろう。

これまでのキャリアを通じて、学生時代からの着実なステップアップ、社会人トップレベルリーグでの挑戦、そして現在の三重ホンダヒートへの移籍と、ファカイ選手は常に成長を追求してきた。トンガ出身のルーツと日本で培った経験を融合させ、今後のジャパンラグビーリーグワンの舞台でさらなる活躍を目指す。

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