フェリペ・ポーリーノ

フェリペ・アドルフォ・ポーリーノ・デル・ギディース：波瀾万丈な野球人生

フェリペ・アドルフォ・ポーリーノ・デル・ギディース（Felipe Albertin Paulino Del Guidice , 1983年10月5日 - ）は、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、MLB、NPBで活躍しました。愛称は「ジャンボ」。

生い立ちとプロ入り

ドミニカ共和国のサントドミンゴで生まれた後、幼少期にベネズエラに移住。2001年にヒューストン・アストロズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

MLBでの挑戦

アストロズ傘下のマイナーリーグで経験を積み、2007年にメジャーデビュー。その後、コロラド・ロッキーズ、カンザスシティ・ロイヤルズでもプレーしました。MLB通算では、先発・リリーフとして90試合に登板し、8勝26敗、防御率5.35という成績を残しています。

度重なる故障に悩まされながらも、2012年にはロイヤルズで7試合に登板し、3勝1敗、防御率1.67と好成績を収めました。しかし、右肘の故障によりトミー・ジョン手術を受け、長期離脱を余儀なくされました。

NPBでの挑戦：埼玉西武ライオンズ

2016年、埼玉西武ライオンズに入団。背番号は4。6月18日の対東京ヤクルトスワローズ戦で来日初登板・初先発を果たし、5回2失点（自責点0）という内容でした。しかし、その後は成績が振るわず、同年限りで退団となりました。

その後

西武退団後は、独立リーグやメキシカンリーグでプレー。2019年には、古巣ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結びましたが、メジャー復帰は叶いませんでした。

プレースタイル

MLB時代は、最速157km/hの速球を武器とする本格派右腕として期待されていました。しかし、度重なる故障により球速は低下。フォーシーム、スライダーに加え、ツーシーム、カーブ、チェンジアップを織り交ぜた投球スタイルでした。

人物像

西武入団時の体重が122kgと、当時のNPB所属投手では最重量だったこともあり、アメリカでは「ジャンボ」というニックネームで親しまれていました。

成績

MLB：8勝26敗、防御率5.35
NPB：0勝0敗、防御率9.00

フェリペ・ポーリーノは、その恵まれた体格と、速球を武器にMLB、NPBで活躍した右腕投手でした。度重なる故障に苦しみながらも、常に前向きに野球に取り組み、多くのファンに愛されました。彼の波瀾万丈な野球人生は、多くの人々に勇気と感動を与えたことでしょう。

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