フェリーあざれあ

フェリーあざれあ：新日本海フェリーの歴史とその後の運命

フェリーあざれあは、新日本海フェリーが誇る大型旅客船で、1994年に新潟港から小樽港へ向けて運航を開始しました。このフェリーは、石川島播磨重工業東京工場で建造され、当初はニューはまなすおよびニューしらゆりの代替船としての役割を担っていました。当時、このフェリーは日本最大の総トン数と最大幅を誇る存在であり、その豪華な設備と快適さで多くの旅行者に愛されました。

航路と引退

フェリーあざれあは1994年の就航以来、新潟港と小樽港の航路で運航を行っていました。しかし、2002年には新たに就航したらいらっくやゆうかりの影響を受けて改造され、敦賀港、新潟港、秋田港、苫小牧東港を寄港する便に配船されることとなりました。多くの乗客に支持され続けましたが、2017年3月13日に敦賀港に到着した際、運航を終了し引退することとなりました。その後、フェリーしらかばも2017年6月28日に新潟にて引退し、フェリーあざれあの長い歴史が幕を閉じました。

インドネシアでの新たな旅

引退後、フェリーあざれあはインドネシアに売却され、『MUTIARA BERKAH I』として新たな航海を始めました。しかし、2023年9月6日、インドネシアのジャワ島西部にあるメラク港で火災が発生しました。この火災によって乗員と乗客は全員ともに無事に避難することができましたが、その後5名が病院に搬送される事態となりました。

船内設備

フェリーあざれあは、明るくモダンなデザインが特徴的な船内を持ち、特に個室への需要に応えるために1等以上の個室を大幅に増やしました。船内設備には、快適性を追求するためにエラスティックマウントが採用されており、振動の軽減に寄与しています。以下に、主要な船室と施設の内容を紹介します。

船室一覧

• - 5階:

- スイートルーム
- デラックスB
- ビデオシアター

• - 4階:

- ステートB
- グリル「RECTANGLE」
- レストラン「TRIANGLE」
- カフェラウンジ「OBILIQUE」
- フォワードサロン「cercle」
- 大浴場
- ジャグジー・サウナ
- スポーツルーム

• - 3階:

- ツーリストB/J
- ドライバー室
- スモーキングラウンジ「pentagone」
- チルドレンコーナー
- ゲームルーム
- ランドリー
- ショップ
- ビデオルーム
- ドライバー食堂・サロン

結論

フェリーあざれあはそのユニークな特徴と魅力的なサービスで多くの乗客に愛され、多くの思い出を創出してきました。新潟港と小樽港を結ぶ航路でのサービスを提供し、引退後はインドネシアでも新たな運航を開始しましたが、2023年の火災事故が示すように、様々な運命に翻弄されてきた船でもあります。これからもフェリーあざれあの歴史と評判は、多くの人々の記憶に残り続けることでしょう。

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