フェリーしまんと

フェリーしまんの概要と特徴

「フェリーしまん」は、オーシャントランスが運航するフェリーで、2016年5月21日に新門司発、東京行きの便として就航しました。このフェリーは、佐伯重工業によって建造され、2等洋室や各種個室が完備された「シンプルフェリー」の一環として運行されています。船名は、高知県の四万十川に由来し、船体側面の色は、高知の特産物であるヤマモモの実をイメージしたレッドで彩られています。

デザインと省エネ

「フェリーしまん」の設計理念には、省エネ・省力・省メンテナンスがあり、そのために特に工夫された船体設計が採用されています。一機一軸型の propulsion システムを採用したことで、前設計の船体に比べて約20%のエネルギーシフトを実現しました。これらの特徴が評価され、2016年度の日本船舶海洋工学会から「シップ・オブ・ザ・イヤー2016」の大型客船部門賞を受賞しています。

航路

フェリーしまんは、以下の航路を運航しています:

• - 東京港（東京港フェリーターミナル）
• - 徳島港（沖洲フェリーターミナル）
• - 新門司港

この航路は、便利な交通手段として多くの旅行者に利用されています。

船内設備

船内は、四国の自然や文化を感じられるようにデザインされています。そのため、色合いにはヤマモモの実をイメージした赤色と、桂浜の砂浜を思わせるベージュが取り入れられています。快適な空間づくりがされており、旅行中もリラックスできる環境が整っています。

客室の種類

フェリーしまんには、以下のように多様な客室が用意されています:

• - 2等洋室: 8名用が11室、16名用が4室ある階段式2段ベッド仕様。
• - 4名個室: 14室、折り畳み式プルマンベッドがあります。
• - 2名個室: 14室、折り畳み式プルマンベッドを使用し、3名利用の場合には一人が布団を利用できます。
• - バリアフリールーム: 6室あり、専用の共用浴室とトイレを完備したローハイトツインベッド使用の部屋です。
• - withペットルーム: 2室のツインベッド配置でペットケージもあります。

公共スペース

フェリー内には、様々な公共スペースも設けられています:

• - エントランスホール: 船内に入ると目に入るレセプションエリア。
• - 案内所・売店: フェリーに必要なアイテムを取り揃えてあります。
• - イートインスペース「オーシャンプラザ」: 食事を楽しめるスペースです。
• - 自動販売機コーナー: 飲み物や軽食が購入可能。
• - バスルーム: クリーンで快適。
• - コインランドリー: 旅行が長引くと便利な洗濯設備。
• - パウダールーム: 女性専用の洗面所が整っています。
• - リラックススペース: 旅の疲れを癒やすためのエリア。
• - フォワードロビー、輪行スペース、ゲームコーナー、キッズルーム、喫煙室などがあり、乗船中も楽しめる工夫がされています。

「フェリーしまん」は、快適さと省エネルギーを兼ね備えた現代的なフェリーで、旅行の際には理想的な選択肢となっています。

もう一度検索