フジファブリック presents フジフジ富士Q -完全版-

『フジファブリック presents フジフジ富士Q -完全版-』は、フジファブリックが2011年7月20日にリリースした4枚目のライブDVDです。ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズからの発売で、移籍後初の映像作品となりました。

この作品は、2010年7月17日に富士急ハイランドコニファーフォレストで行われたライブの模様を収録したものです。「完全版」と銘打たれている通り、ライブ本編だけでなく、場面転換中のMCも余すところなく収録されています。

初回限定盤とBlu-ray盤には、特典映像としてライブ開始前に上映された「Opening～Introduction～」、「フジファブリック VS 富士急ハイランド」、「金澤ダイスケの物販紹介」、そして当日未上映の「高校野球風富士吉田紹介」が収録されています。

この公演は、開催を発表した直後の2009年12月24日に、フロントマンでありボーカルの志村正彦が急逝するという悲劇に見舞われました。開催自体が危ぶまれる状況の中、フジファブリックと縁の深い15組のアーティストがゲストボーカルとして参加し、各々2曲ずつを歌唱・演奏するという形で、予定通り開催されました。

この公演が企画された背景には、奥田民生が約15年前の1995年8月19日に同会場でライブを行った際、当時15歳だった志村が観客として参加し、奥田のライブに大きな影響を受けたというエピソードがあります。志村は、この経験がきっかけで音楽家を志すようになり、いつか同じ場所でライブをしたいという目標を抱くようになりました。この「フジフジ富士Q」は、志村にとって15年越しの夢を実現させた公演だったのです。

収録曲

(全作詞：志村正彦、全作曲：志村正彦（『B.O.I.P.』を除く))

DISC 1

桜の季節 / 奥田民生
虹 / 安部コウセイ（HINTO）
モノノケハカランダ / 安部コウセイ（HINTO）
ダンス2000 / ハナレグミ
ルーティーン / ハナレグミ
バウムクーヘン / クボケンジ（メレンゲ）
赤黄色の金木犀 / クボケンジ（メレンゲ）
地平線を越えて / 斉藤和義
笑ってサヨナラ / 斉藤和義
TAIFU / ハヤシ（POLYSICS）
B.O.I.P. / ハヤシ（POLYSICS）(作曲：山内総一郎)
タイムマシン / 藤井フミヤ
若者のすべて / 藤井フミヤ
ダンス2000 / 氣志團
茜色の夕日 / 氣志團

DISK 2

Strawberry Shortcakes / 和田唱（TRICERATOPS）
陽炎 / 和田唱（TRICERATOPS）
TEENAGER / 真心ブラザーズ
線香花火 / 真心ブラザーズ、スカパラホーンズ
Surfer King / スカパラホーンズ (インスト)
DOKI DOKI / PUFFY
Bye Bye / PUFFY
花 / 片寄明人（GREAT3、Chocolat & Akito）
サボテンレコード / 片寄明人（GREAT3、Chocolat & Akito）
マリアとアマゾネス / 吉井和哉
Anthem / 吉井和哉
Sunny Morning / くるり
銀河 / くるり
会いに / フジファブリック (作詞：志村正彦、加藤慎一)
茜色の夕日 / 奥田民生
若者のすべて / フジファブリック

エンドロールでは、志村とメンバー、そして共演者たちが写った写真が流れ、この日唯一、志村のボーカルによる楽曲が使用されました。

サポートドラマーは刄田綴色（東京事変）、サポートギタリストは伊東真一（HINTO）が務めました。

DISC 3 (特典映像)

「Opening～Introduction～」
「高校野球風富士吉田紹介」
「フジファブリック VS 富士急ハイランド」
* 「金澤ダイスケの物販紹介」

『フジフジ富士Q -完全版-』は、志村正彦の音楽への情熱と、彼を愛する人々との絆が凝縮された、感動的なライブ作品です。

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