フラウンダー (潜水艦)

USS Flounder (SS-251)

USS Flounder (SS-251)は、アメリカ海軍のガトー級潜水艦で、艦名はカレイ目の魚類に由来しています。この艦は1943年に建造され、コネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で起工されました。進水は同年8月22日にアストリッド・H・マクレラン夫人によって行われ、1943年11月29日にカール・A・ジョンソン少佐の指揮のもと、正式に就役しました。艦がニューロンドンを出発し、真珠湾を経てニューギニアのミルン湾に到着したのは1944年3月5日のことです。

初期の哨戒活動

「フラウンダー」は1944年に最初の哨戒任務を発令され、パラオおよびハルマヘラ島へと向かいました。この任務中は敵航空機との接触が多く、行動が制約されることが多かったため、敵艦との遭遇は稀でした。4月11日の夜、レーダーで探知した3つの目標に対し、魚雷を4本発射しましたが、命中には至りませんでした。その後も追跡を続けましたが、再度の攻撃も失敗に終わりました。

この後、艦はダーウィンに寄港し、再び哨戒活動に戻りましたが、敵艦を確認することができず、最終的に54日間の行動を経てミルン湾に帰投しました。ここで艦長が交代し、次なる哨戒に備えました。

継続する戦闘

6月には2回目の哨戒に出発し、ウルフパックを結成してハルマヘラ島へ向かいました。この哨戒中の6月17日、北緯06度36分、東経127度55分地点で敵の輸送船および護衛艦を発見し、魚雷を発射。見事に特設運送船「日本海丸」を撃沈しました。6月24日には敵機からの爆撃を受け一時的に損傷しましたが、艦は任務を続けました。

後半戦の活動

8月から2月にかけての第3回から第5回までの哨戒では、敵艦との接触は減少し、主に支援任務や偵察を行いました。特に1944年10月に行われた第4回の哨戒では、ドイツのUボートを攻撃し、敵艦を沈めることに成功しました。11月には輸送船を攻撃して大破させましたが、敵艦との接触は途絶えました。

1945年1月から2月にかけては、再び南シナ海での活動が続きましたが、技術的な問題から攻撃機会を逃すことが相次ぎました。2月22日には敵の大型ジャンクに対して魚雷を発射しましたが、結果は得られませんでした。

戦後の運命

「フラウンダー」は1945年3月に6回目の哨戒を終えた後、オーバーホールのため本国へと帰投しました。その後、戦争終了と共に予備役入りし、最終的には1959年に除籍となり1960年に解体されました。戦没者慰霊のための星章を受章し、数多くの任務を通して第一線での戦闘を経験した「フラウンダー」は、アメリカ海軍の歴史に名を刻む艦の一つです。

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