フランク・カミンスキー

フランク・カミンスキー：異色のビッグマンの軌跡

フランシス・スタンリー・カミンスキー3世、通称フランク・カミンスキー（Frank Kaminsky）は、1993年4月4日、アメリカ合衆国イリノイ州で生まれました。213cmの長身を活かした多彩なプレースタイルで、NBAのみならず、ヨーロッパの舞台でも活躍するプロバスケットボール選手です。

バスケットボールとの出会い

カミンスキーがバスケットボールに興味を持ったのは、幼少期にシカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダンとデニス・ロッドマンに会ったことがきっかけでした。イリノイ州出身ということもあり、ブルズの活躍は彼に大きな影響を与えました。父はルイス大学、母はノースウェスタン大学でそれぞれバスケットボールとバレーボールをしていたスポーツ一家に育ち、自然とバスケットボールの道へ進むことになります。

大学時代

ウィスコンシン大学に進学したカミンスキーは、そこで才能を開花させます。4年生時には平均18.8得点を記録し、NCAAトーナメントでも目覚ましい活躍を見せました。その活躍はNBAスカウトの目に留まり、ドラフト候補として注目を集める存在となりました。

NBAでの挑戦

2015年のNBAドラフトで、カミンスキーはシャーロット・ホーネッツから全体9位指名を受け、NBA選手としてのキャリアをスタートさせます。ホーネッツでは、主にコディ・ゼラーの控えとして出場し、平均20分以上のプレータイムを得て経験を積みました。

2019年にはフェニックス・サンズに移籍し、2年1000万ドルの契約を結びました。サンズでは、平均19.9分の出場で9.7得点を記録。NBAバブルでは、怪我で欠場していたケリー・ウーブレと共にベンチを盛り上げ、チームの8連勝に貢献しました。2021年には、ミルウォーキー・バックスとのNBAファイナルにも出場しましたが、チームは2勝4敗で敗れ、優勝を逃しました。2021-22シーズンには、ポートランド・トレイルブレイザーズ戦で自身初の31得点を記録するなど、印象的な活躍を見せました。

その後、アトランタ・ホークスを経て、ヒューストン・ロケッツへ移籍。

ヨーロッパでの挑戦

2023年8月、カミンスキーはセルビアの強豪、KKパルチザンと1年契約を結び、ユーロリーグとABAリーグに挑戦することを発表しました。ユーロリーグでは30試合に出場し、平均17.2分の出場で8.9得点、3.4リバウンドを記録。ABAリーグでは19試合に出場し、平均15.3分の出場で10.6得点、3.6リバウンドを記録しました。特にABAリーグでは、フィールドゴール成功率65.5パーセント、スリーポイント成功率52.8パーセントという高確率をマークしました。

プレースタイル

カミンスキーは、213cmの長身ながらアウトサイドシュートを得意とし、ポストプレーもこなせる万能型のビッグマンです。豊富な得点パターンを持ちますが、一方でディフェンスは得意ではなく、リバウンドやブロックの数は少ないという特徴があります。ユーロリーグでもその攻撃力は十分に通用しており、今後の活躍が期待されます。

リンク

espn.com
University of Wisconsin-bio
フランク・カミンスキー - ドラフト情報 - NBADraft.net （英語）
DraftExpress.com （英語）
フランク・カミンスキーの通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM
Frank Kaminsky III (@FSKPart3) - X（旧Twitter）
* Frank Kaminsky III (@fskpart3) - Instagram

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