フレッド・J・コーネカンプ

フレッド・J・コーネカンプ（1922年11月11日 - 2017年5月31日）は、アメリカ合衆国ロサンゼルス出身の撮影監督です。ドイツ系アメリカ人で、特殊効果スタッフだったハンス・F・コーネカンプを父に持ちます。フレッド・コーネカンプ、もしくはコーエンカンプという表記も用いられています。

彼のキャリアは輝かしいものでした。1960年代には人気テレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』の撮影に携わり、数々のエピソードでその手腕を発揮しました。同時期には『追いつめて殺せ!』『ステイ・アウェイ・ジョー』『バギー万才!!』などの映画作品にも参加し、多様なジャンルでの経験を積んでいます。

1970年代に入ると、彼のキャリアはさらに加速します。『パットン大戦車軍団』ではアカデミー賞撮影賞にノミネートされ、その高い評価を確かなものにしました。そして1974年、彼の名を不滅のものとした作品が登場します。あの大ヒット作『タワーリング・インフェルノ』です。この作品で、ジョセフ・F・バイロックと共に第47回アカデミー撮影賞を受賞するという栄誉に輝きました。

『タワーリング・インフェルノ』以降も、コーネカンプの活躍は止まりません。『パピヨン』『明日なき追撃』『爆走トラック'76』『エンブリヨ』『おかしな泥棒 ディック&ジェーン』『海流のなかの島々』『ドミノ・ターゲット』『真夜中は別の顔』『がんばれ!ベアーズ特訓中』『スウォーム』『チャンプ』『悪魔の棲む家』『世界崩壊の序曲』『ハンター』など、ジャンルを問わず数々の話題作で撮影監督を務めました。これらの作品を通して、彼は自身の卓越した技術と芸術性を示し続けました。また、『海流のなかの島々』でもアカデミー賞撮影賞にノミネートされています。

コーネカンプは、テレビドラマにも積極的に関わっていました。1970年代には人気アクションドラマ『燃えよ!カンフー』の撮影監督を務め、1980年代には『ディズニーランド』という番組にも参加しています。彼のキャリアは、映画とテレビという垣根を越えたものでした。

晩年まで精力的に活動を続け、1991年の『イントルーダー 怒りの翼』が彼の参加した最後の映画作品となりました。2017年5月31日、94歳でこの世を去りました。しかし、彼の撮影監督としての功績は、数多くの映画作品を通して、これからも人々に感動を与え続けるでしょう。彼の残した作品群は、映画史における重要な遺産であり、後世の撮影監督たちに多大な影響を与え続けることでしょう。

主な作品には、『0011ナポレオン・ソロ』(テレビドラマシリーズ)、『パットン大戦車軍団』(アカデミー賞ノミネート)、『タワーリング・インフェルノ』(アカデミー賞受賞)、『パピヨン』『悪魔の棲む家』などがあります。彼の作品は、その時代を反映する技術と芸術性を兼ね備え、現代においても高い評価を受けています。フレッド・J・コーネカンプは、ハリウッド黄金期を代表する撮影監督の一人として、映画史にその名を刻み込みました。

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