フレディ・ルイス

フレデリック・L・ルイス：ABAを制覇した名ガード

フレデリック・L・ルイス（Frederick L. Lewis、1943年7月1日 - ）は、アメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手。
183cm、79kgの体格で、ポイントガードとシューティングガードをこなしました。特にインディアナ・ペイサーズでの活躍は目覚ましく、チームを3度のABA制覇に導きました。

NBAキャリアの幕開けとABAへの挑戦

アリゾナ州立大学出身のルイスは、1966年のNBAドラフトでシンシナティ・ロイヤルズから10巡目で指名を受けNBA入りを果たします。
1年目は、伝説的な選手であるオスカー・ロバートソンの控えとして、平均4.7得点を記録しました。
しかし、シーズン終了後、エクスパンション・ドラフトでサンディエゴ・ロケッツに指名されたものの、入団を拒否。
当時創設間もないABAのインディアナ・ペイサーズと契約を結び、新たな挑戦の道を選びました。

ペイサーズ黄金時代を築く

ペイサーズでは、ロジャー・ブラウン、メル・ダニエルズといったスター選手たちと共にチームの中心選手として活躍。
チームを3度のリーグ優勝に導きました。特に1972年のファイナルでは、シリーズ平均22.8得点5.3アシストという素晴らしい成績を収め、プレーオフMVPを受賞しました。
ペイサーズ在籍中は、平均16.1得点4.0アシストを記録し、オールスターにも2度選出されるなど、その実力を証明しました。

移籍と輝きの復活

1974年のファイナルで敗退した後、ルイスはブラウン、ダニエルズと共にメンフィス・サウンズへトレードされます。
しかし、サウンズではわずか6試合に出場したのみで、スピリッツ・オブ・セントルイスへ移籍。
スピリッツではエースとして再び輝きを取り戻し、キャリアハイとなる平均22.6得点を記録しました。
3年ぶりに出場したオールスターゲームでは、26得点をあげてMVPを獲得する活躍を見せました。
ルイスはその後、もう1シーズンをスピリッツでプレーしました。

NBA復帰と引退

1976年、ABAとNBAの合併に伴いスピリッツが解散すると、ルイスはかつて所属していたインディアナ・ペイサーズに復帰。
1シーズンプレーした後、現役を引退しました。

NBAとABAを合算した通算成績は、750試合に出場、12,033得点2,979アシスト（平均16.0得点4.0アシスト）でした。
ABA通算11,660得点はリーグ史上6位、2,883アシストは同4位という記録です。

1997年には、ABAオールタイムチームに選出され、その功績が称えられました。

フレデリック・ルイスは、ABAの歴史に名を刻む名選手として、今もなお多くのファンに記憶されています。

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