フロリダ (原子力潜水艦)

USS Florida (SSBN/SSGN-728)

USS Florida（SSBN/SSGN-728）は、アメリカ海軍が運用するオハイオ級の原子力潜水艦で、特にフロリダ州の名にちなんで命名されました。この艦艇は、フロリダ州を名乗る艦として6隻目となります。1975年に建造が始まり、1983年に正式に就役しました。

艦歴の概要

フロリダの建造は1975年2月28日にコネチカット州グロトンのジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社にて発注されました。起工は1976年7月4日、アメリカ建国200年を祝う日に実施されましたが、この際には艦名は決定されませんでした。その後、1980年に最初の乗組員が結成され、続いて1981年にはエンジニアリングシステムの動力制御が移転される準備が整いました。

艦名は1981年1月19日に海軍長官によって決定され、フロリダは1981年11月14日にジャーシア・M・カルーチ夫人によって進水しました。1982年には原子炉が稼働し、1983年1月に乗員が艦に搭乗し、任務を開始しました。初の海上公試は1983年2月に行われ、その後5月17日に海軍へ正式に引き渡されました。これは当初の計画よりも43日早い納入でした。

フロリダは1983年6月18日に就役し、その後両班の乗組員によるトライデントミサイルの試験を実施し、成功を収めました。翌1984年には初めてパナマ運河を通過し、同年3月にはワシントン州バンゴールに到達。7月25日には最初の戦略抑止哨戒任務を完了し、1994年までに38回の戦略的な哨戒を行いました。特に1991年には、マージョリー・ステレット戦艦基金賞を受賞したことで、その活動が評価されています。

転換と最近の活動

フロリダは2003年7月にノーフォーク海軍造船所にて、原子力弾道ミサイル潜水艦（SSBN）から原子力巡航ミサイル潜水艦（SSGN）への転換作業に入ります。2006年4月にこの作業は完了し、母港はキングズベイ海軍潜水艦基地に変更されました。再就役の式典は2006年5月25日にフロリダ州メイポートで行われました。

以降もフロリダは様々な任務を遂行してきました。2011年にはリビアの飛行禁止空域を遵守するため、オデッセイの夜明け作戦に参加しました。また、2023年12月にはアメリカ政府が発表した繁栄の守護者作戦に加わり、2024年1月には紅海付近でのフーシ派への攻撃をトマホークミサイルで行うなど、現代の艦艇としての役割を果たしています。

まとめ

USS Floridaは、その歴史と共に多様な任務で貢献し続ける重要な艦艇です。今後もその活動が期待され、アメリカ海軍の戦略的な役割を担い続けることでしょう。

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