ブライアン・ダウニング

ブライアン・ダウニング：驚異的なパワーと選球眼で魅せたスラッガー

ブライアン・ジェイ・ダウニング（Brian Jay Downing）は、1950年10月9日、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロ野球選手です。 主に指名打者、左翼手として活躍し、右投右打でした。その体格とプレースタイルから、「The Incredible Hulk（超人ハルク）」というニックネームで親しまれました。

プロ入りとメジャーデビュー

1969年、ダウニングはシカゴ・ホワイトソックスと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。そして、1973年5月31日、デトロイト・タイガース戦でついにメジャーデビューを果たします。

カリフォルニア・エンゼルスでの活躍

1977年12月5日、ダウニングはボビー・ボンズ、リチャード・ドットソン、サド・ボスリーとのトレードで、デーブ・フロスト、クリス・ナップと共にカリフォルニア・エンゼルスへ移籍。エンゼルスでのプレーは、ダウニングのキャリアを大きく飛躍させるものとなりました。

1979年にはオールスターに選出され、打率.326はアメリカンリーグ3位にランクイン。その打棒を高く評価されました。1980年に足首を故障してからは外野（左翼手）へ転向。しかし、その後も持ち前の打撃センスでチームに貢献しました。

1982年には28本塁打・84打点、1986年は自己最多の95打点を記録。ボストン・レッドソックスとのALCSではチーム最多の7打点を挙げるなど、勝負強さも見せつけました。1987年には29本塁打に加え、リーグ最多となる106四球を選び、その選球眼の良さも際立たせました。

レンジャーズでの引退とその後

エンゼルス退団後、テキサス・レンジャーズでプレーしたダウニングは、1992年に現役を引退しました。そして、2009年には長年の功績が認められ、エンゼルスの球団殿堂入りを果たしました。

プレースタイル

ダウニングは、俊足とは言えませんでしたが、高い出塁率を誇り、その能力を買われてリードオフマンを務めることも多くありました。通算25本の先頭打者本塁打を放っていることからも、その打撃センスが伺えます。

詳細情報

MLBオールスターゲーム選出：1回（1979年）
月間MVP：1回 1987年4月
* 背番号：16 (1973年 - 1977年)、5 (1978年 - 1979年、1982年 - 1990年、1992年)、9 (1980年 - 1981年)、55 (1991年)

ブライアン・ダウニングは、その強打と選球眼で、多くのファンを魅了した名選手でした。彼のエンゼルスでの活躍は、球団史に燦然と輝いています。

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