ブライズ・ノートン空軍基地

ブライズ・ノートン空軍基地

ブライズ・ノートン空軍基地（RAF Brize Norton）は、イギリス空軍の中でも最大規模の基地として知られています。ロンドンから西へ約80キロの場所に位置し、オックスフォードシャーのブライズ・ノートンとカータートンの地域に広がっています。空軍の航空機の充実した運用拠点として、現在では空中給油機ボイジャーや輸送機C-17A グローブマスターIII、ハーキュリーズC4/C5などがここに配置されています。本基地は、民間旅客も受け入れながら、フォークランド諸島へ兵員を輸送する役割も果たしています。

歴史

ブライズ・ノートン空軍基地の歴史は1937年に遡ります。当初は訓練基地として機能していましたが、1950年代になるとアメリカ空軍が戦略爆撃機を配置することが計画され、その準備として基地の設備が着実に整えられました。特にアメリカ空軍戦略航空軍団が進駐した際、滑走路の延長や人員・弾薬収容施設の建設が行われ、1951年にはこれらの投資が完了しました。また、B-36戦略爆撃機がこの基地に配備された後、B-47やB-52といった爆撃機も次々と運用されるようになりました。

1965年には、ブライズ・ノートンがイギリス空軍に返還され、空輸部隊としての役割が強化されました。1980年代からは空中給油機部隊がここを拠点とし、VC-10やトライスターの運用が開始されました。しかし、これらの機種は後にボイジャーに更新されることとなります。2005年には基地の拡張工事が行われ、滑走路や照明設備のアップグレードが進みました。2011年にリネハム空軍基地が閉鎖された際には、同基に所属していたハーキュリーズ部隊がブライズ・ノートンに移駐し、さらなる部隊強化が図られました。

所在部隊

現在、ブライズ・ノートン空軍基地は第2航空団に属し、以下のような様々な飛行隊や部隊が配置されています。

• - 第10飛行隊 - ボイジャー KC.2/KC.3
• - 第24飛行隊 - ハーキュリーズ C.4/C.5、C-17A グローブマスターIII、アトラス C.1
• - 第30飛行隊 - アトラス C.1
• - 第99飛行隊 - C-17A グローブマスター III
• - 第206飛行隊 - アトラス C.1

さらに、支援部隊や医療サービス隊、偵察部隊などもあり、多角的な活動を行っています。各飛行隊は特定の任務を持ち、部隊の作戦支援に努めています。特に、空中機動や輸送に関する能力は高く、多様な任務を遂行しています。

ブライズ・ノートン空軍基地はその多様な機能と充実した人員配置により、イギリス空軍にとって欠かせない拠点となっています。今後の運用にも期待が寄せられています。

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