ブラザーズ・オブ・デストラクション

ザ・ブラザーズ・オブ・デストラクション（The Brothers of Destruction）

ザ・ブラザーズ・オブ・デストラクションは、アメリカのプロレス団体WWEで活躍した、ジ・アンダーテイカーとケインのタッグチーム名です。J SPORTSの日本語字幕では「破壊兄弟」と訳されています。

結成の経緯と抗争

その起源は、1997年にケインが、アンダーテイカーの弟というギミックでWWF（現WWE）に登場したことに遡ります。火事で死亡したと思われていた弟の出現という衝撃的な設定で、二人は激しい抗争を繰り広げました。

1998年には一時的に和解し、共闘する時期もありましたが、アンダーテイカーの裏切りによって再び敵対関係に戻ります。兄弟でありながら、憎しみ合うという複雑な関係性が、ストーリーに深みを与えました。

タッグ結成と活躍

2000年、アンダーテイカーが"アメリカン・バッド・アス"として復帰してからも、二人の抗争は続きました。しかしその後、彼らはタッグを結成し、当時のWWFを牛耳っていたストーン・コールド・スティーブ・オースチンとトリプルHの「パワー・トリップ」と激しい戦いを繰り広げました。2001年4月にはWWF世界タッグ王座を獲得し、その実力を証明しました。

WWF対WCW/ECW連合軍（アライアンス）との抗争では、タッグ戦線で中心的な役割を果たし、WWFとWCWのタッグ王座を同時に保持するという偉業を成し遂げました。アライアンスとの抗争終結後、ブランド分割により二人は共にRAWに所属しますが、2003年にアンダーテイカーがスマックダウンへ移籍したことで、再び別々の道を歩むことになります。

再結成とその後

2006年、ケインが敗者RAW追放マッチでウマガに敗れ、スマックダウンへ移籍。当時アンダーテイカーと敵対関係にあったMVPやミスター・ケネディとの抗争をきっかけに、兄弟は再結成を果たします。キング・ブッカー&フィンレーなどと対戦し、再びタッグチームとして活躍しました。その後は、互いにシングルプレイヤーとしての活動が中心となりました。

2012年のRAW1000回記念放送では、ケインが窮地に陥った際、アンダーテイカーが現れ、一夜限りの「破壊兄弟」が復活。往年のファンを大いに沸かせました。

得意技

ダブル・チョークスラム: 巨漢の相手にも有効な、二人同時に仕掛けるチョークスラム。
ステレオ式チョークスラム: ダブル・チョークスラムの派生技で、二人それぞれが同時にチョークスラムを仕掛ける。
スパイク・ツームストーン・パイルドライバー: 1998年の結成当初によく使用された合体技。ケインがツームストーン・パイルドライバーを仕掛けると同時に、アンダーテイカーがコーナーポストから飛び降りて相手を叩きつける。

獲得タイトル

WCWタッグ王座：1回
WWFタッグ王座：2回

関連項目

ポール・ベアラー

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