ブラジルの地方行政区分

ブラジルの州：連邦自治体の詳細

ブラジルは、26の州と首都ブラジリアを抱える連邦直轄区によって構成される連邦共和国です。これらの州は、それぞれが独自の歴史と文化を持ち、ブラジルの多様性を象徴しています。各州はポルトガル語で Estado(s) と呼ばれます。

歴史

ブラジルの州の構成は、帝政時代から共和政時代にかけて、様々な変遷を経てきました。

帝政時代

1853年: サン・パウロ州の南部が分割され、パラナ州が成立。これは、1842年の反帝政運動へのサン・パウロの関与に対する処罰としての意味合いがありました。
1930年: ペルナンブーコ州の一部地域がバイア州へ移管。これは、ペルナンブーコ州が赤道連盟（コンフェデラソン・ド・エクアドール）に参加したことへの処罰措置でした。

共和政時代

1943年: 第二次世界大戦へのブラジルの参戦に伴い、国境沿いの戦略的に重要な6地区が分離され、連邦政府の直轄統治下に置かれました。これらの地区は、Ponta Porã、イグアス、アマパー、リオ・ブランコ、Guaporé、フェルナンド・デ・ノローニャ諸島でした。戦後、Ponta Porãとイグアスは元の状態に戻されましたが、残りの4地区は準州として存続しました（リオ・ブランコはロライマ、Guaporéはロンドニアに改名）。
1960年: 新首都ブラジリアを建設するため、ゴイアス州から一部領域が分離され、連邦直轄区となりました。同時に、旧連邦直轄区であったリオ・デ・ジャネイロとその周辺地域はグアナバラ州となりました。
1962年: アクレ準州が州へ昇格しました。
1975年: グアナバラ州がリオ・デ・ジャネイロ州に編入され、リオ・デ・ジャネイロ市が州都となりました。
1977年: マト・グロッソ州の南部が分離し、カンポ・グランデ市を州都とするマト・グロッソ・ド・スル州が成立しました。
1981年: ロンドニア州が正式に創設され、ポルト・ヴェーリョが州都となりました。
1988年: ブラジル1988年憲法によって現在の区分制度が確立されました。

1988年憲法下で、ロライマとアマパーが州に昇格し、フェルナンド・デ・ノローニャ諸島がペルナンブーコ州に統合されたため、連邦直轄の準州は消滅しました。

ゴイアス州の北部が分離し、トカンティンス州が新たに設立されました。1989年には、州の地理的中心にパルマス市を建設するプロジェクトが承認され、新たな州都となりました。

連邦自治体の一覧

ブラジルは、以下の26州と1つの連邦直轄区で構成されています。

(各州のリストは省略)

下位行政区画

ブラジルの州は、さらに基礎自治体（Municípios）に区分されています。詳細については、以下のリンクを参照してください。

ブラジルの基礎自治体
ブラジルの基礎自治体一覧
Administrative regions of the Federal District (Brazil)

関連項目

ISO 3166-2:BR
ブラジルの都市の一覧

参考文献

(参考文献リストは省略)

外部リンク

ブラジルの州分布図
ブラジルのウィキメディア地図（英語）

この概要が、ブラジルの州に関する理解を深める一助となれば幸いです。

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