ブルサ

ブルサ（Bursa）

ブルサは、トルコの北西部に位置する大都市で、ブルサ県の県都として知られています。この都市の人口は約234万人で、トルコで4番目に大きな都市です。ウルダー山の麓にあることから、冬季のスキー場としても名を馳せており、また豊かな緑に恵まれているため、「緑のブルサ」という愛称で親しまれています。2012年以降、ブルサ大都市自治体はブルサ県の全域を含む広範な地域となっています。

歴史

古代にはキオスという名前の都市が存在していましたが、紀元前202年にマケドニア王国のピリッポス5世からビテュニア王国のプルシアス1世に与えられ、その後「プルサ」と名付けられたとされています。ブルサはシルクロードの重要な地点として栄え、1326年から1365年までオスマン帝国の首都となりました。ここにはオスマン帝国初期のスルタンたちの廟も残されており、歴史的な価値があります。首都がエディルネに移った後もブルサは重要な役割を果たし、州都としての地位も持っています。また、ブルサはイスケンデル・ケバブの発祥地としても知られ、その美味しさから観光客を惹きつけています。

1987年にブルサは大都市自治体に指定され、オスマンガズィ、ユルドゥルム、ニリュフェルの3つの区が設けられました。2004年には、その範囲が知事室を中心に半径30キロメートルに拡大され、2012年には再び範囲が広がってブルサ県全体を含むようになりました。

地理と気候

ブルサはマルマラ海とアナトリア高原との間に位置する盆地で、海岸から内陸約20キロメートルの地点にあります。この都市はウルダー山の麓にあり、美しい自然環境に恵まれています。気候は地中海性気候で、冬は雨が多く、夏は高温で乾燥しています。昼間は暑さが続くものの、朝晩は涼しさを感じることができる快適な気候です。

行政区画

ブルサ大都市自治体には17の下位自治体が存在し、その中心はオスマンガズィです。各区はそれぞれの特性を持ちながら、ブルサの発展に貢献しています。

経済

ブルサは繊維産業や食品加工業が盛で、トルコ国内の自動車産業の中心地としても知られています。トファシュやオヤック・ルノーなどの工場があり、経済の重要な役割を果たしています。

交通

ブルサにはブルサ・イェニシェヒル空港があり、空の交通が整っています。また、都市内ではバスやトラム、ブルサウルダウゴンドラといった交通手段が発展しており、便利な移動が可能です。

教育

ブルサにはいくつかの重要な高等教育機関が存在します。中でもブルサ・ウルダー大学、ブルサ工科大学、ブルサ・オルハンガジ大学は注目されています。

スポーツ

スポーツクラブとして「ブルサスポル」があり、地域のスポーツ活動を支えています。

文化施設

ブルサには歴史的な建造物が点在しており、ウル・ジャーミィやイェシル・ジャーミィなどの美しいモスクがあります。また、ブルサ考古学博物館もあり、地域の歴史を深く知ることができるスポットです。

世界遺産

ブルサの文化遺産は世界遺産としても登録されており、その魅力は多くの観光客を引き寄せています。ブルサは、文化的・歴史的な側面で豊かな地域であり、旅行者にとっても魅力的な訪問地となっています。市の姉妹都市にも様々な国が含まれ、国際的な交流が進んでいます。

このように、ブルサは歴史、文化、自然が融合した素晴らしい都市です。

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