プノンペン・ロイヤル駅

プノンペン・ロイヤル駅は、カンボジアの首都プノンペンに位置する、カンボジア王立鉄道の主要な駅です。この駅は、健康科学大学、経営管理国立大学、そしてカナダ大使館といった重要な施設に隣接しており、市内における交通の要所としての役割を担っています。

歴史

プノンペン・ロイヤル駅は、1932年にバタンバンまでの鉄道運行のために、鉄筋コンクリート造で建設されました。この駅は、その後のカンボジアの歴史において重要な役割を果たすことになります。

1960年9月28日から30日にかけて、この駅ではカンボジア人民革命党（KPRP）の指導者21人による秘密会議が開かれました。この会議の結果、党名はカンプチア共産党（WPK）へと変更されました。この重要な会議は、後の民主カンプチア時代において、党の創立日として記念されることになりました。また、1975年4月には、プノンペン陥落に伴う都市からの避難が決定された後、ポル・ポト率いるクメール・ルージュの指導部による初の重要な会議がこの駅で開催されました。この会議は、その後のカンボジアの歴史を大きく左右する重要な出来事となりました。

長らく使用されていなかったこの駅は、改修工事を経て2010年10月22日に再開業しました。しかし、2014年2月時点では、主に石油タンク列車などの散発的な貨物輸送にのみ使用されていました。その後、2016年4月には週末限定で旅客列車の運行が再開され、現在に至っています。

隣の駅

カンボジア王立鉄道の北線・南線においては、プノンペン・ロイヤル駅の隣駅はポーチェントン駅ですが、旅客列車はポーチェントン駅を通過します。

参考文献

Osborne, Milton E. (2008). _Phnom Penh: a cultural and literary history_. Signal Books. ISBN 978-1-904955-40-5

関連項目

カンボジアの鉄道

外部リンク

* Royal Railways (Cambodia)

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