プライス (潜水艦)

プライス (USS Plaice, SS-390)

プライスは、アメリカ海軍の潜水艦であり、バラオ級に属しています。この艦名は、カレイの一種、特にツノガレイ属のヨーロピアンプレイスやアカガレイ属のアメリカンプレイスに由来し、一般的にこれらのあるいはその近縁種を指すことが多いです。アメリカ政府の公文書では、アメリカンプレイスがその起源と考えられています。

艦歴

プライスは1943年7月14日にメイン州キタリーのポーツマス海軍造船所で建造が始まりました。1943年11月15日にエリナ・ファッツィの命名により進水し、1944年2月12日にクライド・B・スティーヴンス・ジュニア少佐の指揮の下で就役。訓練を経て、4月15日にパナマ運河に向けて出航し、5月13日に真珠湾に到着しました。

第1、第2の哨戒 (1944年6月 - 10月)

1944年6月3日、プライスは初の哨戒任務で小笠原諸島方面へ出発。6月30日には聟島北西80キロの地点で、元特設砲艦百福丸を撃沈しました。続いて、7月5日には興義丸を撃沈し、7月18日には駆逐艦を攻撃して撃沈を報告するなど、活発な戦果を収めました。52日後の7月25日にミッドウェー島に帰投。

8月17日、2回目の哨戒で日本近海および南西諸島へ向かいました。9月7日、特設巡洋艦を攻撃し、命中の判断を得ました。9月24日には扶桑型戦艦に対して攻撃を行い、魚雷がスクリューを止める効果を見せました。10月12日、56日間の行動を終えて真珠湾に帰投しました。

第3、第4の哨戒 (1944年11月 - 1945年3月)

プライスは11月9日に3回目の哨戒で再び日本近海へ。12月には重要な艦船を発見し、他の潜水艦と連携して攻撃を行いました。12月20日に39日間の行動を終え、グアムに帰港しました。

1945年1月23日、4回目の哨戒で敵の艦船に直面し、3月1日に発見した輸送船団に対して攻撃を行いましたが、攻撃の成功は思うようにはいかなかった。58日後の3月23日にミッドウェー島に戻りました。艦長はリチャード・S・アンドリュースに代わりました。

第5、第6の哨戒 (1945年4月 - 1945年8月)

4月26日、5回目の哨戒で千島列島へ。5月13日には敵艦船を攻撃し、一定の戦果を得ました。6月には47日間の行動を終えて真珠湾に帰投しました。

7月18日、6回目の哨戒では敵との遭遇がありませんでしたが、B-25の乗員救助に携わりました。日本が降伏したのは1945年8月15日。その後、プライスは8月24日にミッドウェー島に帰投し、第二次世界大戦での実績として6個の従軍星章を受章しました。

戦後の活躍

戦後、プライスは1947年まで太平洋で活動しており、その後はメア・アイランド海軍造船所で予備役となります。1963年にはブラジル海軍に貸与され、バイーアという艦名でその後の運用が続けられました。バイーアは1973年に退役し、その後博物館船としての計画が立てられましたが、実現せずに廃棄される結果となりました。プライスは1973年にアメリカ海軍から除籍されました。

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