プリンセスわかさ

概要

プリンセスわかさは、コスモラインが運航するフェリーです。この船は、九州商船が撤退したフェリー「出島」の後継として、種子島航路に投入されました。コスモラインが高速船「ロケット」を運航するにあたり、海上運送法上の要件を満たすために、ヤマニシで建造され、2004年12月12日に就航しました。

2008年1月から3月にかけては、法定検査と合わせて大規模な改造が行われました。この改造によって、トラックやバスなどの車両搭載スペースが拡大しましたが、旅客定員は減少しました。

航路

プリンセスわかさは、鹿児島港（本港南埠頭）と種子島（西之表港）を結ぶ航路を1日1往復しています。所要時間は約3時間30分です。定期的なドック期間中は運休となります。

設計

船体は4層構造で、上から順に航海船橋甲板（4F）、船橋甲板（3F）、上甲板（2F）、第二甲板（1F）となっています。航海船橋甲板は操舵室や乗組員区画、船橋甲板は主に旅客区画、上甲板は旅客区画と乗組員区画、第二甲板は車両搭載区画として使用されています。

車両の積み降ろしに使用するランプウェイは、第二甲板の船尾右舷に設置されています。

船内

プリンセスわかさは、交通バリアフリー法に基づき、高齢者や身体の不自由な方にも快適に過ごせるよう、バリアフリー設計が施されています。車いす対応エレベーターや多機能トイレなど、様々なバリアフリー設備が整っています。

2008年の改造では、エントランスデッキ中央部の旅客室、トイレ、ペットルームなどが撤去され、車両積載スペースが拡大しました。また、エントランスホールも閉鎖され、船員食堂などが移設されました。案内所とペットルームはプロムナードデッキに移されています。以前は女性専用区画として運用されていた旅客室Eも変更されました。就航当初は売店がありましたが、2006年に休止となり、改造後は自動販売機のみとなっています。

船室

プリンセスわかさには、様々なタイプの船室が用意されています。

特別室
特別室A（2名）：ツインルーム
特別室B（10名）
旅客室
旅客室A（12名）：カーペット敷き、バリアフリー対応
旅客室B（40名）：椅子席
旅客室C（100名）：カーペット敷き
旅客室D（58名）：カーペット敷き

設備

船内には、以下のパブリックスペースや設備があります。

パブリックスペース
プロムナードホール
プロムナードラウンジ（フォワードサロン）
スモーキングルーム
ペットルーム
供食・物販設備
自動販売機（飲料・食品）

外部リンク

コスモライン - 船の案内
* MarineTraffic.com - PRINCESS WAKASA - 自動船舶識別装置（AIS）による現在位置表示

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