プレザントリーパーフェクト

プレザントリーパーフェクトは、アメリカ合衆国で生産、調教された競走馬、種牡馬である。その卓越した競走成績から、競馬史に名を刻む名馬として知られている。

大型馬であったプレザントリーパーフェクトは、2歳時には競走に使われず、3歳となった2001年5月、ハリウッドパーク競馬場でデビューを迎えた。しかし、期待されたデビュー戦は残念ながら完走することができず、その後、約半年間の調整期間を経て、サンタアニタ競馬場で復帰戦を迎える。復帰戦から3戦目にして、遂に初勝利を掴んだ。

その後、いくつかの競走に出走し、着実に実績を重ねていく。そして、重賞初出走にしてG1競走初出走となったパシフィッククラシックステークスでは、僅差で4着という結果を残した。続くグッドウッドブリーダーズカップハンデでは、重賞初勝利を獲得する快挙を成し遂げた。しかし、当初予定していたブリーダーズカップ・クラシックへの出走は、馬の鼻出血に関する規則の相違により、残念ながらキャンセルせざるを得なかった。

2003年、プレザントリーパーフェクトは、サンアントニオハンデキャップ、サンタアニタハンデキャップに出走するも、その年の前半は2戦のみの出場にとどまった。10月、復帰戦として臨んだグッドウッドブリーダーズカップハンデでは、見事連覇を達成し、ブリーダーズカップ・クラシックへの切符を手にした。7番人気という伏兵の立場ながら、1番人気のメダグリアドーロを1馬身2分の1差で破り、優勝という最高の結果でレースを終えた。

翌2004年、プレザントリーパーフェクトは、前年2着だったサンアントニオハンデキャップを制覇。続くサンタアニタハンデキャップは、残念ながら熱発のため回避せざるを得なかったものの、予定通りドバイミーティングに向かった。そして、ドバイワールドカップでは、再びメダグリアドーロとの激闘を繰り広げ、長きに渡る接戦の末、勝利を掴んだ。帰国後初戦となったサンディエゴハンデキャップでは、斤量の差から2着に終わったものの、続くパシフィッククラシックステークスでは、ライバルの追撃を振り切り、G1競走3勝目を飾った。

秋になり、2004年いっぱいで現役を引退し、レーンズエンドファームで種牡馬入りすることが発表された。さらに、ジャパンカップダートへの出走も噂されていた。しかし、ブリーダーズカップ・クラシックでは、逃げたゴーストザッパーを捕らえることができず、3着に終わった。その後、左後脚の故障が見つかり、ジャパンカップダートへの出走は断念。惜しまれつつも、現役生活に幕を閉じた。

引退後はレーンズエンドファームで種牡馬として活躍した。北アメリカにおけるリボー系の種牡馬を維持する重要な役割を担い、183頭の勝ち馬、16頭のステークスウイナーを輩出した。しかし、種付料は年々低下し、2014年には4万ドルから5000ドルまで減少した。2014年の秋、ケンタッキー州におけるリボー系種牡馬の比率が1%を下回ったことを受け、トルコへ輸出された。トルコ側は、以前からプレザントリーパーフェクトの購入を検討していたという。

2020年6月3日、トルコナショナルスタッドで病気のため死亡した。その輝かしい競走成績と種牡馬としての功績は、長く人々の記憶に刻まれ続けるだろう。プレザントリーパーフェクトの血統は、現代競馬に大きな影響を与え続けている。

もう一度検索