メダグリアドーロ

メダグリアドーロは、アメリカ合衆国で生産・調教された競走馬であり、後に成功した種牡馬としても知られています。その名はイタリア語で「金メダル」を意味し、その競走生活はまさに金メダル級の輝きを放つものでした。

2001年12月にデビュー戦を迎えたメダグリアドーロは、初戦こそ2着に終わりましたが、2戦目で初勝利を飾ります。その後、勢いに乗ってG2競走サンフェリペステークスを制し、重賞初制覇を果たしました。続くG1競走ウッドメモリアルステークスでは惜しくも2着となりましたが、クラシック三冠競走への挑戦権を掴みました。

ケンタッキーダービーでは2番人気に支持されましたが、4着に終わりました。プリークネスステークスでも8着と結果を残せませんでしたが、ベルモントステークスでは2着に入り、その実力を示しました。その後、ジムダンディステークス、そしてG1競走初制覇となるトラヴァーズステークスを勝利しました。しかし、ブリーダーズカップ・クラシックでは2着という結果に終わりました。

4歳時（2003年）には、ストラブステークス、オークローンハンデキャップとG2競走を連勝。そして、ホイットニーハンデキャップで前年の雪辱を果たし、ヴォルポニを1馬身差で下しました。しかし、パシフィッククラシックステークス、ブリーダーズカップ・クラシックでは再び2着に終わりました。この年、ジャパンカップダートやクラークハンデキャップへの出走は見送られました。

5歳時（2004年）には、ドンハンデキャップでG1競走3勝目を挙げ、ドバイワールドカップミーティングに挑戦しました。ドバイワールドカップでは、再び強敵プレザントリーパーフェクトとの接戦の末に2着となりました。そして、このレースを最後に引退が発表されました。

競走馬としての輝かしい経歴に加え、メダグリアドーロは種牡馬としても大きな成功を収めました。2005年からヒルンデイルファームで種牡馬としての供用が開始され、初年度の種付料は3万5000ドルでした。その後、ストーンウェルファームを経て、ダーレーグループが所有権の半数を取得し、ジョナベルファームに移動しました。オーストラリアへのシャトル種牡馬としても活躍しました。

メダグリアドーロの産駒は数々のG1競走で勝利を収め、その代表格として、2009年にケンタッキーオークスとプリークネスステークスを圧勝したレイチェルアレクサンドラがいます。レイチェルアレクサンドラは、同年のエクリプス賞年度代表馬および最優秀3歳牝馬に選ばれました。他にも、数多くのG1競走優勝馬を輩出し、その種牡馬としての能力の高さを証明しました。種付料も年々上昇し、2015年には12万5000ドルに達しました。

メダグリアドーロは、競走馬として、そして種牡馬として、アメリカ競馬史に大きな足跡を残した偉大な馬と言えるでしょう。その活躍は、多くのファンに感動と興奮を与え続け、その血統は現在も世界の競馬界に影響を与え続けています。彼の功績は、これからも長く語り継がれていくことでしょう。

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