ヘネシーパフォーマンス

ヘネシー・パフォーマンス：アメリカン・チューニングの雄

1991年、テキサス州に設立されたヘネシー・パフォーマンス(Hennessey Performance)は、ジョン・ヘネシー氏によって設立されたチューニングメーカーです。その理念は、ズバリ「信頼性の高い、最もパワフルなクルマづくり」。設立以来、その理念を貫き、世界中のカーマニアを魅了する数々の高性能マシンを生み出してきました。

圧倒的な設備と技術力

ヘネシー・パフォーマンスの強みは、その圧倒的な設備と技術力にあります。広大な敷地内には、自社サーキットと直線コース、20基のサービス施設、16基のリフト、溶接工場、そして2基のシャシーダイナモ（1基は1800馬力まで対応、もう1基はAWDで2000馬力に対応）などを擁しています。まさに、自動車メーカーさながらの規模を誇ります。これだけの設備があれば、高度なチューニング作業をスムーズに行うことができます。

世界最速記録を樹立したヴェノムGT

ヘネシー・パフォーマンスの代表作といえば、ヴェノムシリーズ。その中でも、2012年に登場したヴェノムGTは、その圧倒的な性能で世界を驚かせました。静止状態から300km/hまでの加速時間は平均13.63秒を記録し、これは2シーター量産車の世界最速としてギネス世界記録に認定されています（追い風参考13.18秒、向かい風参考14.18秒）。

さらに、2014年にはケネディ宇宙センターの着陸路で最高速度計測を実施。435.31km/hを記録し、ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツの記録を事実上塗り替えました（ギネス記録には認定されず）。

幅広い車種への対応

ヘネシー・パフォーマンスは、アメリカ車のみならず、イギリス車、日本車、ドイツ車など、様々なメーカーの車両のチューニングに対応しています。チューニング可能な車両は多岐にわたり、シボレー・カマロやフォード・GTといったアメリカ車から、マクラーレンMP4-12C、ランボルギーニ・ガヤルドといったヨーロッパ車まで、幅広い車種をカバーしています。

ヴェノムシリーズ

ヘネシー・パフォーマンスのフラッグシップモデルであるヴェノムシリーズには、ヴェノムGT（ベース車両はロータス・エキシージ）、ヴェノムF5（オリジナル車両）、そして過去にはヴェノム650R（ベース車両はダッジ・バイパー）、ヴェノム1000ツインターボ（ベース車両はダッジ・バイパー）が存在します。

その他チューニング可能車種（2020年11月時点）

ヘネシー・パフォーマンスは、様々なメーカーの車両をベースにチューニングを行っています。その一部を以下に示します。

アウディ: R8 V10
キャデラック: CTS-V、エスカレード
シボレー: カマロ、コルベット、SS、シルバラード、サバーバン、タホ
ダッジ: チャレンジャー・SRTデーモン、チャレンジャー・ヘルキャット、チャージャー・ヘルキャット、デュランゴ
フォード: F-150、F-150 ラプター、マスタング、GT、レンジャー、ブロンコ
GMC: シエラ、ユーコン
ジープ: グランドチェロキー、グラディエーター
ランボルギーニ: ウルス、ウラカン
* マクラーレン: 570S、600LT、720S

日本での展開

日本においては、株式会社エクスプライドが設立したヘネシー・パフォーマンス・ジャパンが正規輸入販売を行っています。

まとめ

ヘネシー・パフォーマンスは、高い技術力と充実した設備を活かし、世界最高峰のチューニング技術を提供するメーカーです。その卓越した性能と信頼性で、世界中のカーマニアから絶大な支持を得ています。今後、更なる高性能マシンの開発に期待が高まります。

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