ベイリー・ザッピー

ベイリー・ザッピー：アメリカンフットボール界の新星

ベイリー・マイケル・ザッピー（Bailey Michael Zappe）は、1999年4月26日生まれ、テキサス州ビクトリア出身のアメリカンフットボール選手です。ポジションはクォーターバック（QB）。

高校時代：地元テキサスで輝きを放つ

ザッピーはビクトリアイースト高校で才能を開花させました。最終学年（シニアイヤー）には、3,770ヤードのパス、37回のタッチダウンパスを記録。さらに、ランでも633ヤード、15回のタッチダウンを記録しました。

大学時代：記録を塗り替えるQBへ

ヒューストン・バプティスト大学（HBU）時代

大学ではヒューストン・バプティスト大学（HBU）に進学。1年生から9試合に先発出場し、1,548ヤードを獲得、5回のタッチダウンパス、2回のラッシングタッチダウンを記録しました。3年生時には、560回のパス試投中357回成功、3,811ヤード、35回のタッチダウンパスを記録しましたが、インターセプトも15回ありました。COVID-19の影響で短縮されたシーズンでは、4試合で1,833ヤード、15回のタッチダウンパス、インターセプト1回という成績を残し、シーズン後に転校を決意しました。

ウェスタンケンタッキー大学時代

ザッピーは、元HBUのオフェンシブコーディネーターであるザック・キットリーを追い、ウェスタンケンタッキー大学へ移籍しました。HBU時代にザッピーのターゲットとして活躍したジェレス・スターンズも共に移籍。ザッピーはすぐにスターティングQBの座を獲得しました。ウェスタンケンタッキー大学での最初の試合では、424ヤード、7回のタッチダウンパスを記録し、テネシー大学に59-21で勝利しました。

2021年のレギュラーシーズンでは、5,545ヤード、56回のタッチダウンパスを記録し、NCAAディビジョンIフットボールボウル・サブディビジョン（FBS）でトップの成績を収めました。ボカラトンボウルの前には、2位のQB（ミシシッピ州立大学のウィル・ロジャース）を1,100ヤード近く上回っていました。ボカラトンボウルでアパラチアン州立大学と対戦し、シーズン獲得ヤード5,967ヤード、タッチダウンパス62回という記録を達成し、シーズンを終えました。

プロキャリア：NFLへ

2022年のNFLドラフトで、ザッピーは4巡目全体137位でニューイングランド・ペイトリオッツに指名され、プロのキャリアをスタートさせました。

2022シーズン

第3週にマック・ジョーンズが負傷し、ザッピーは第4週のグリーンベイ・パッカーズ戦で2番手としてNFLデビューを果たしました。ブライアン・ホイヤーの負傷により途中出場し、15回のパス試投中10回成功、99ヤード、1タッチダウンパスを記録しました。第5週のデトロイト・ライオンズ戦でプロ初の先発出場を果たし、17/21回パス成功、188ヤード、1タッチダウンパス、1インターセプトの成績で、29-0の完封勝利に貢献しました。第6週のクリーブランド・ブラウンズ戦では、309ヤード、2タッチダウンパスを記録し、2試合の先発でいずれもパサーレイティング100以上を記録しました。

2023シーズン

2023年8月9日に最終ロースターからカットされましたが、翌日には練習メンバーとして契約。その後、9月9日に本契約を結びました。シーズン当初は控えQBでしたが、マック・ジョーンズの不調により、第13週のロサンゼルス・チャージャーズ戦から先発出場。翌週のピッツバーグ・スティーラーズ戦では、前半だけで3タッチダウンパスを決めるなど、21-18で勝利しました。しかし、その後の2試合では不調に陥りました。2024年8月26日、再びロースターに残れず、放出されました。

2024シーズン

ペイトリオッツから放出後、カンザスシティ・チーフスの練習メンバーとして契約しました。

ベイリー・ザッピーは、大学時代に数々の記録を打ち立て、NFLでもその才能を発揮し始めています。今後の活躍から目が離せません。

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