ベイ・シティ・ローラーズのテーマ

ベイ・シティ・ローラーズのテーマ (恋のロックン・ロール)

「ベイ・シティ・ローラーズのテーマ」は、ベイ・シティ・ローラーズの楽曲であり、日本では「恋のロックン・ロール」としても知られています。1974年にリリースされたアルバム『エジンバラの騎士』からの2枚目のシングルとして発表され、ビル・マーティンとフィル・コウルターによってプロデュースされました。

日本では、シングル盤は「恋のロックン・ロール」として発売されましたが、アルバム『エジンバラの騎士』の日本盤リリース以降、「ベイ・シティ・ローラーズのテーマ」という曲名が用いられるようになり、コンピレーション・アルバムやCDなどでもこのタイトルが使用されています。本記事では、曲名として「ベイ・シティ・ローラーズのテーマ」を優先して解説します。

楽曲の背景と成功

作曲者のビル・マーティンは、この曲について、ブリル・ビルディング流の作曲手法と、彼が育ったグラスゴーの造船所から聞こえる金属音を組み合わせる試みだったと語っています。特に、パーティーでよく使われるオノマトペ的な歌詞「ダ・ドゥ・ロン・ロン」を、造船所の音に結び付けようとしたそうです。

マーティンは、当初「カラン・カラン」という擬音を使おうとしましたが、ジュディ・ガーランドの「トロリー・ソング」で使用されていたため、代わりに「We sang shang-a-lang」というフレーズを考案しました。また、「シャンガラン」は、彼が子供の頃に母親に隠れて使っていた婉曲的な誓いの言葉でもあったと述べています。

マーティンと共に作曲したフィル・コウルターは、以前に手がけたサッカーイングランド代表のヒット曲「Back Home」と同様に、手拍子のような音を出すために2本の木を打ち鳴らす手法を用いました。

この曲は、ベイ・シティ・ローラーズにとって5枚目のシングルであり、全英シングルチャートで3番目のヒット曲となりました。1974年の春に10週間チャートインし、最高2位を記録しましたが、ルベッツの「シュガー・ベイビー・ラヴ」の勢いを崩すことはできませんでした。

また、この曲はベイ・シティ・ローラーズが人気を博したカナダにおいて、最初のシングルとなる可能性がありました。モントリオールを拠点とするセッション・グループ、ティンカーズ・ムーンがこの曲をいち早くカバーし、そのバージョンがカナダのチャートで23位まで上昇したからです。ティンカーズ・ムーンのバージョンはアメリカでも注目を集め、『Record World』誌のシングル・チャートで111位にランクインしました。

「ベイ・シティ・ローラーズのテーマ」は、ベイ・シティ・ローラーズの代表曲として、長年にわたり愛され続けています。軽快なリズムと覚えやすいメロディー、そして印象的な「シャンガラン」のフレーズは、聴く人を元気にする力を持っています。

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