ベリンダ・ベンチッチ

ベリンダ・ベンチッチは、1997年3月10日生まれのスイス人プロテニス選手です。フラウィル出身で、右利き、両手バックハンドを武器に、WTAツアーでシングルス8勝、ダブルス2勝を挙げています。WTAランキングでは、シングルスで最高4位、ダブルスで59位を記録しています。

プロ入りと初期の活躍

ベンチッチは4歳でテニスを始め、マルチナ・ヒンギスの母親であるメラニー・モリターの指導を受けました。2012年からはフェドカップにスイス代表として出場しています。2013年には全仏オープンとウィンブルドン選手権のジュニア女子シングルスで優勝し、その才能を早くから開花させました。

同年9月には東レ・パンパシフィック・オープンで主催者推薦により出場。1回戦でダリア・ガブリロワを破り、2回戦では優勝したペトラ・クビトバに敗れました。10月のHPオープンでは予選を突破し、2回戦でサマンサ・ストーサーに敗れています。

2014年全豪オープンで、初めてシニアのグランドスラムに出場。予選を勝ち上がり、1回戦でクルム伊達公子を破りました。2回戦では優勝した李娜に敗退。4月のファミリー・サークル・カップでは、予選から勝ち上がり準々決勝でサラ・エラニを破りベスト4に進出。準決勝でヤナ・チェペロバに敗れましたが、大会後のランキングでトップ100入りを果たしました。

全米オープンでは、2回戦で奈良くるみ、3回戦でアンゲリク・ケルバー、4回戦でエレナ・ヤンコビッチを破り、初出場でベスト8に進出。準々決勝で彭帥に敗れました。10月の天津オープンでは、ツアー初の決勝に進出し、アリソン・リスクに敗れ準優勝。2014年の最終ランキングでは32位を記録し、WTAアワードの年間最優秀新人賞を受賞しました。

ツアー初優勝とトップ10入り

2015年6月、エイゴン国際でアグニエシュカ・ラドワンスカを破り、WTAツアー初優勝。8月のロジャーズ・カップでは、決勝でシモナ・ハレプが途中棄権し、ツアー2勝目を挙げました。年間最終ランキングは13位まで上昇しました。

2016年2月、サンクトペテルブルク・レディース・トロフィーでは、決勝でロベルタ・ビンチに敗れましたが、2月15日付のランキングで9位となり、10代でのトップ10入りを果たしました。しかしその後は怪我に苦しみ、全仏オープンを欠場。復帰後も調子が上がらず、年間最終ランキングは42位まで後退しました。

怪我からの復活

2017年4月には左手首の手術を受けました。2018年1月にはホップマンカップでロジャー・フェデラーと組み優勝しています。

2019年は、彼女にとって復活のシーズンとなりました。2月のドバイ・テニス選手権で、4年ぶりのツアー優勝を果たすと、その勢いでプレミアマンダトリー大会で上位に定着。全米オープンでは、4回戦で大坂なおみを破り5年ぶりのベスト8に進出。準々決勝でドナ・ベキッチを破り、グランドスラム初のベスト4進出を果たしました。準決勝ではビアンカ・アンドレースクに敗退。クレムリン・カップでも優勝を果たしました。WTAファイナルズでは、ラウンドロビンを2勝1敗で突破しましたが、準決勝で途中棄権しました。

近年の状況

2021年12月21日、自身のツイッターで新型コロナウイルスに感染したことを明らかにしました。

プレースタイル

ベンチッチは、アグレッシブなベースラインプレーヤーで、両手バックハンドからの強烈なストロークが持ち味です。また、ネットプレーも得意としており、オールラウンドなプレースタイルを持っています。若くして才能を開花させ、怪我や手術を乗り越えながらも、常にトップレベルで活躍を続けています。

主な戦績

WTAツアー シングルス 8勝
WTAツアー ダブルス 2勝
グランドスラム ベスト4 (2019年全米オープン)
WTAランキング 最高4位

4大大会シングルス成績

以下は、彼女の4大大会シングルスにおける成績です。詳細な戦績については、関連リンクをご参照ください。

外部リンク

ベリンダ・ベンチッチ - WTAツアーのプロフィール （英語）
ベリンダ・ベンチッチ - ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール （英語）
ベリンダ・ベンチッチ - 国際テニス連盟
ベリンダ・ベンチッチ (@BelindaBencic) - X（旧Twitter）
* 公式サイト

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