ベルンハルト1世 (ブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公)

ベルンハルト1世（Bernhard I., 1358年/1364年/1365年 - 1434年6月11日）は、ブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公の一人で、リューネブルク侯（在位：1388年 - 1409年、1428年 - 1434年）とヴォルフェンビュッテル侯（在位：1400年 - 1428年）を務めました。彼は、リューネブルク侯、ヴォルフェンビュッテル侯マグヌス2世と妃カタリーナ・フォン・アンハルト＝ベルンブルクの次男として生まれ、ヴォルフェンビュッテル侯フリードリヒ1世の弟、リューネブルク侯、ヴォルフェンビュッテル侯ハインリヒ1世の兄にあたります。

生涯

1373年、父マグヌス2世がリューネブルク継承戦争で戦死。ベルンハルト1世は、父を討ったアスカーニエン家のアルブレヒト3世と、その叔父であるザクセン選帝侯ヴェンツェルとの和睦を選択します。和睦の証として、ヴェンツェルの娘マルガレーテと結婚し、ヴェルフ家とアスカーニエン家が交互にリューネブルク侯領を継承するという取り決めがなされました。1385年にアルブレヒト3世が亡くなると、1388年にヴェンツェルに対して反旗を翻し、これを打ち破ります。その後、ヴェンツェルがベルンハルト1世の居城であるツェレを包囲しますが、ヴェンツェルの急死により、弟のハインリヒ1世と共にリューネブルク侯領を共同で継承することになりました。

1400年、兄であるヴォルフェンビュッテル侯フリードリヒ1世がローマ王ヴェンツェルの対立王に選出された後、暗殺されるという事件が起こります。ベルンハルト1世は、ハインリヒ1世と共に、この暗殺の実行者として疑われたマインツ大司教とヴァルデック伯ハインリヒ7世と交戦しました。フリードリヒ1世には息子がいなかったため、ヴォルフェンビュッテル侯領もハインリヒ1世と共に相続しました。

その間、ベルンハルト1世はエルツェンを拠点とするエーファーシュタイン伯ヘルマン7世を討伐。長きにわたる戦いの後、1408年にヘルマン7世との間で和平条約が締結され、ヘルマン7世の娘エリーザベトがベルンハルト1世の嫡子オットー4世に嫁ぐことで和解が成立しました。

1409年、ベルンハルト1世はハインリヒ1世と条約を交わし、リューネブルクはハインリヒ1世が単独で統治する代わりに、ヴォルフェンビュッテルはベルンハルト1世が治めることとなりました。1428年には、甥であるヴィルヘルム1世、ハインリヒ2世兄弟と領土を交換し、再びリューネブルク侯となります。

1434年に死去すると、2人の息子であるオットー4世とフリードリヒ2世がリューネブルクを共同で相続しました。1634年にハインリヒ1世の系統が断絶した後、ベルンハルト1世の子孫であるアウグスト2世とゲオルクがそれぞれヴォルフェンビュッテルとカレンベルク侯領を継承。アウグスト2世の子孫はブラウンシュヴァイク公国を創設し、ゲオルクの子孫であるジョージ1世はリューネブルク侯領とイギリス王位を継承し、ハノーヴァー朝の祖となりました（ハノーファー王国も創設）。

子女

1386年にマルガレーテ（ヴェンツェルの娘）と結婚し、3人の子を儲けました。

オットー4世（1400年? - 1445年/1446年） - 曲公・不自由公。
フリードリヒ2世（1418年 - 1478年）
* カタリーナ（? - 1429年） - ポンメルン公カジミール5世と結婚。

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