1408年

1408年の歴史的背景

1408年は、ユリウス暦に基づく閏年であり、日本、中国、朝鮮、ベトナムなど、さまざまな地域で重要な出来事が記録された年です。この年は特に、室町時代の日本において歴史的な転換点となる事件が発生しました。

他の紀年法

この一年は、干支では「戊子」とされ、日本では応永15年、皇紀2068年として知られます。また、中国では永楽帝の治下にあたる明の永楽6年、朝鮮では李氏朝鮮の太宗8年、さらにはベトナムの後陳朝興慶2年とも関連づけられています。さらには、仏滅紀元では1950年から1951年に、イスラム暦では810年から811年、ユダヤ暦では5168年から5169年に対応しています。

できごと

1408年には、永楽大典の成立があり、これは中国の大皇帝が編纂した大規模な百科事典です。また、ハンガリー王ジギスムントがドラゴン騎士団を設立しました。

日本における重要な出来事

日本では、この年の初めに足利義満が急病により死去しました。彼は室町幕府の第3代征夷大将軍であり、明の永楽帝から非常に高く評価されていました。その死の翌年、永楽帝は日本に弔問使を派遣し、「恭献」という称号を贈ります。足利義満は外国から正式に贈られた称号を受けた初めての日本人であり、これは特筆すべき歴史的事実です。

この年の2月、明の船が兵庫から出港し、また同じく花山院長親が「耕雲口伝」を著しました。5月には、足利義嗣が15歳で従三位に任じられて元服し、親王としての地位に上がります。その後、足利義持が父の足利義満に贈られた太上天皇の尊号を辞退しました。

さらに、7月には若狭国小浜に南蛮船が入港し、文献に記録されている中で初めて日本にゾウが到来することとなります。8月には京都が暴風に見舞われ、多くの社寺や瓦屋根が倒壊しました。

また、12月には土倉と酒屋に対する新たな役の制が定められるなど、時代が進んでいく中での様々な制度の変化が見受けられました。芸術面では、如拙が退蔵院に「瓢鮎図」を描くなど、文化的な活動も盛んでした。

誕生と死去

この年にはいくつかの著名な人物が誕生しました。4月8日にはポーランド王女ヤドヴィガや、室町時代の武将であった蘆名盛信が生まれました。さらに、今川範忠や尚思達王など、多くの歴史的人物がこの年に生を受けました。

一方でこの年の歴史は、複数の重要な人物の死によっても特徴づけられています。3月8日には室町時代の守護大名である斯波義種が死去し、5月31日には足利義満もこの世を去りました。続いて6月には李氏朝鮮の創始者である李成桂が、9月には東ローマ帝国パレオロゴス朝のヨハネス7世が亡くなるなど、歴史の流れに大きな影響を与えた年であったことが分かります。

1408年はこれらの出来事や人物を通じて、歴史を紐解く上で非常に興味深い年となっています。

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