ベレッタM84

ベレッタ 84 "チーター" シリーズ

ベレッタ84は、イタリアの老舗銃器メーカー、ベレッタ社が開発した自動拳銃です。「チーター」という愛称で親しまれていますが、このシリーズの原型は.32ACP弾を使用するベレッタ81に遡ります。ベレッタ84は、そのコンパクトなサイズと高い装弾数から、警察用、護身用、競技用など、幅広い用途で利用されています。

特徴

ベレッタ84の最大の特徴は、ダブルカラムマガジンを採用している点です。これにより、.380ACP弾を13発も装填することが可能になり、コンパクトながらも高い火力を実現しています。また、操作性にも優れており、初心者でも扱いやすいのが魅力です。

現在では、デザインが一部改良されたベレッタ84F、そして84Fにセーフティとデコッキング機能を追加したベレッタ84FSが主流となっています。これらのモデルは、より安全に、より快適に使用できるよう、細部まで改良が加えられています。

さらに、シングルカラムマガジンを採用したベレッタ85や、.22LR弾を使用するベレッタ87など、様々なバリエーションが存在します。特にベレッタ85は、日本の麻薬取締官に採用されていることでも知られています。

歴史

ベレッタ84Fは、かつてBDA380（ヨーロッパ仕様では140DA）という名称で販売されていた時期があります。これは、当時、公的機関以外に北米での販路を持っていなかったベレッタ社が、知名度の高いFN社に委託し、販路を確立するための「迂回生産・販売」戦略の一環でした。この戦略によって、ベレッタは北米市場での認知度を大きく向上させることに成功しました。

登場作品

ベレッタ84シリーズは、その信頼性とデザイン性の高さから、数々の映画やテレビドラマ、アニメ、漫画作品に登場しています。以下に代表的な登場作品をいくつか紹介します。

映画・テレビドラマ
『警視庁捜査一課9係 season11』：第8話で比留野学がベレッタ85を使用。
『チャイルド・プレイ』：マイク・ノリス刑事がバックアップとして所持。カレン・バークレーに渡され、チャッキーに向けて発砲するも、弾詰まりで放棄。
『特捜最前線2013~7頭の警察犬』：乾部兵庫がM84を使用。
『七曲署捜査一係』：山岡英介係長が使用。

アニメ・漫画
『エリア88』：風間真が使用。
『エンジェル・ハート』：劉信宏と李堅強が使用。裏切り者を炙り出すために、堅強が信宏に向けて発砲するシーンがある。
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』：東松山よねがベレッタ92FSと共に所持。
『戦闘メカ ザブングル』：エルチ・カーゴが使用。
『ヨルムンガンド』：チナツが使用。

関連情報

ベレッタ84は、その優れた性能とデザイン性から、世界中で愛されている自動拳銃です。その歴史と進化は、自動拳銃の発展を語る上で欠かせない要素と言えるでしょう。もし興味があれば、さらに深く調べてみてください。

関連項目

自動拳銃
ベレッタ

外部リンク

Official Beretta Cheetah page
* Modern Firearms

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