ペドロ・セベリーノ

ペドロ・セベリーノ・デレオン：ドミニカが生んだ強打の捕手

ペドロ・セベリーノ・デレオン（Pedro Severino De León, 1993年7月20日 - ）は、ドミニカ共和国モンセニョール・ノウエル州ボナオ出身のプロ野球選手です。現在はリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル（メキシカンリーグ）のモンテレイ・サルタンズに所属し、捕手として活躍しています。右投右打。

プロ入りとナショナルズ時代

2010年12月13日にワシントン・ナショナルズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

2011年には、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ナショナルズでプロデビューを果たし、32試合に出場。打率.183、2本塁打、9打点を記録しました。

2012年も同リーグでプレーし、38試合に出場。打率.220、8打点を記録しました。

2013年にはA級ヘイガーズタウン・サンズに昇格し、84試合に出場。打率.241、1本塁打、45打点、1盗塁を記録しました。

2014年はA+級ポトマック・ナショナルズでプレーし、94試合に出場。打率.247、9本塁打、36打点、2盗塁を記録しました。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスの一員として12試合に出場し、打率.250をマークしました。

2015年にはAA級ハリスバーグ・セネターズで91試合に出場し、打率.246、5本塁打、34打点、1盗塁の成績を残し、イースタンリーグのオールスターゲームにも選出されるなど、着実にステップアップ。

同年9月1日にナショナルズとメジャー契約を結び、9月20日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャーデビューを果たしました。8回裏に代打として出場すると、ホセ・ウレーニャからメジャー初安打となる左翼への二塁打を放ちました。10月4日のニューヨーク・メッツ戦では初の先発起用となりましたが、3打数無安打1三振に終わりました。この年は2試合の出場で打率.250という成績でした。

オフにはドミニカのウィンターリーグ、リーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナ（LIDOM）のアギラス・シバエーニャスに所属し、23試合に出場しました。

2016年はAAA級シラキュース・チーフスで開幕を迎え、13試合に出場後、4月26日に正捕手のウィルソン・ラモスが忌引リスト入りしたため、メジャーへ昇格。1試合に出場後、5月1日にラモスが復帰したため、再びAAA級シラキュースへ降格しました。この年は16試合に出場し、打率.321、2本塁打、4打点、OPS1.048という好成績を残し、その打撃力をアピールしました。

オリオールズ時代

2019年3月24日にウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズへ移籍。この年からはシーズンを通してメジャーに定着し、96試合に出場。打率.249、13本塁打、44打点を記録しました。

2020年は新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなりましたが、48試合に出場しました。

2021年は113試合に出場し、打率.248、11本塁打、46打点を記録しましたが、オフにマイナー契約となり、その後自由契約となりました。

ブルワーズ時代

2021年11月30日にミルウォーキー・ブルワーズと190万ドルの単年契約を結びました。

しかし、2022年4月5日に禁止薬物であるPEDの使用が発覚し、80試合の出場停止処分を受けました。処分明けの7月3日にメジャーに昇格しましたが、結果を残すことができず、8月3日にDFAとなり、ウェイバーを経てFAとなりました。

その後

2022年12月15日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結びましたが、2023年5月17日に自らリリースを要請し、退団。

2023年5月23日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結びましたが、同年オフにFAとなりました。

2025年2月17日にはリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル（メキシカンリーグ）のモンテレイ・サルタンズと契約を結び、新たな挑戦を始めています。

ペドロ・セベリーノ・デレオンは、その強打と堅実な守備で、これからも野球界を盛り上げてくれることでしょう。

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