ホアキム・ソリア:メキシコ出身のベテランリリーバー
ホアキム・アグスティン・ソリア・ラモス(Joakim Agustin Soria Ramos)は、
1984年5月18日生まれ、
メキシコ合衆国
コアウイラ州モンクローバ出身の元
プロ[[野球選手]]です。右投右打の
投手として、メジャーリーグで長きにわたり活躍しました。
プロ入りと下積み時代
2001年、ソリアは
ロサンゼルス・ドジャースと契約しプロのキャリアをスタートさせました。しかし、2003年に
トミー・ジョン手術を受けることになり、2004年にはドジャースから自由契約となります。
その後、メキシカンリーグでプレーし、2005年には
メキシコシティ・レッドデビルズで活躍しました。また、
メキシコ・ウィンターリーグではオブレゴン・ヤキスでもプレーしました。
2005年12月には、
サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、パドレス傘下でプレーしました。2006年には、A級フォートウェイン・ウィザーズとメキシカンリーグのレッドデビルズでプレー。同年オフには、
メキシコ・ウィンターリーグで完全試合を達成するという偉業も成し遂げています。
ロイヤルズでの飛躍
2006年12月、ソリアはルール・ファイブ・ドラフトで
カンザスシティ・ロイヤルズに移籍。2007年4月4日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビューを飾りました。この年は62試合に
登板し、2勝3敗17
セーブ、
防御率2.48という好成績を残しました。
2008年にはクローザーとして本格的に開花。開幕から13試合連続
セーブを記録し、球団記録を更新しました。同年5月には、ロイヤルズと総額875万ドルの3年契約を結びました。7月にはオールスターにも選出され、1回2/3を投げて2
三振を奪う活躍を見せました。この年、最終的に63試合に
登板し、2勝3敗42
セーブ、
防御率1.60、66奪
三振という素晴らしい成績を残しました。
2009年には、第2回WBC
メキシコ代表に選出され、国際舞台でも活躍しました。2010年にもオールスターに選出されるなど、ロイヤルズのクローザーとして不動の地位を築きました。
2011年には60試合に
登板し、5勝5敗28
セーブを記録しましたが、
防御率は4.03とやや悪化しました。オフにはロイヤルズが球団オプションを行使しましたが、2012年には右肘の故障で2度目の
トミー・ジョン手術を受け、シーズンを全休しました。その後、ロイヤルズは残りのオプションを破棄し、FAとなりました。
レンジャーズ、タイガース、パイレーツでの活躍
2012年12月、ソリアは
テキサス・レンジャーズと2年契約を結びました。2013年は手術の影響で
故障者リスト入りしましたが、7月に復帰。26試合に
登板し、1勝0敗、
防御率3.80を記録しました。2014年には35試合に
登板し、1勝3敗17
セーブを挙げました。
2014年7月には、
デトロイト・タイガースへ
トレード移籍し、2015年7月には
ピッツバーグ・パイレーツへ移籍しました。
ロイヤルズへの復帰とその後
2015年12月、ソリアは古巣ロイヤルズと3年契約を結び、再びロイヤルズの一員となりました。2016年には70試合に
登板し、通算500試合
登板を達成しましたが、自己ワーストの10
本塁打を浴びるなど、やや打ち込まれる場面もありました。
2017年には第4回WBC
メキシコ代表に選出され、2度目の選出となりました。シーズンでは59試合に
登板し、4勝3敗1
セーブ、
防御率3.70という成績を残しました。
2018年、ソリアは三角
トレードで
シカゴ・ホワイトソックスに移籍。その後、
ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍し、セットアッパーとして活躍しました。オフにはFAとなりました。
2018年12月には、
オークランド・アスレチックスと2年契約を結び、2019年にはMLB日本開幕戦のメンバーとして来日しました。2020年オフにはFAとなり、2021年には
アリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約し、シーズン途中に
トロント・ブルージェイズへ移籍しました。そして、2021年オフに現役引退を表明しました。
投球スタイルと人物
ソリアは、
オーバースローから最速96.3mph(約155km/h)の
速球を軸に、
チェンジアップ、スライダー、スローカーブを織り交ぜて
打者を打ち取るスタイルです。かつては「メクスキューショナー」という愛称で呼ばれていましたが、母国にネガティブなイメージを与えることを懸念し、使用を控えるよう呼びかけました。
詳細情報
ソリアは、長年にわたりメジャーリーグで活躍したベテランリリーバーとして、多くのファンに記憶される選手です。