ホアン・アイケルバーガー

ホアン・タイロン・アイケルバーガー（Juan Tyrone Eichelberger, 1953年10月21日 - ）は、アメリカ合衆国出身の元プロ野球選手（投手）です。

MLBでの活躍と来日

カリフォルニア大学バークレー校を経て、1975年にサンディエゴ・パドレスに入団。1978年にメジャーリーグデビューを果たし、先発投手として2年間で15勝を挙げる活躍を見せました。その後、クリーブランド・インディアンス、アトランタ・ブレーブスと渡り歩き、1989年にヤクルトスワローズに入団しました。

ヤクルトでの苦難

ストッパーとしての期待を背負って来日したアイケルバーガーでしたが、4月9日の対巨人開幕第2戦（東京ドーム）で、3対3で迎えた9回裏にいきなり来日初登板。しかし、無死満塁のピンチを招き、原辰徳選手との対戦時に捕手の秦真司選手がパスボール。記録はアイケルバーガー選手の暴投となり、サヨナラ負けを喫し、敗戦投手となりました。

この試合でのボールについて、メディアによっては「捕手のはるか手前でワンバウンド」と報道されましたが、実際には内角高めのボールであったとされています。

その後も調子は上がらず、当時の外国人枠の制限もあり、ロン・デービス選手獲得のため、5月20日に球団史上最短で解雇されました。

短い在籍期間と記録

日本では全く活躍できなかったアイケルバーガー選手ですが、「日本プロ野球記録大百科」のプロ在籍全投手のトップに掲載されたり、当時の日本プロ野球史上最長の登録名であったりと、在籍期間の短さとは裏腹に話題の多い選手でした。

エピソード

当時の監督だった関根潤三さんが自身のラジオ番組で、「名前がおもしろくて獲ったんだよねー、なんて言ったっけ？開幕で暴投してすぐいなくなっちゃった」と語ったというエピソードがあります。

また、オープン戦で川崎球場に登板した際、電光掲示板に名前が表示しきれず、「バーガー」と表示されたため、ロッテファンから「マクドナルド」「ビッグマック」などとからかう野次が飛んだという逸話も残っています。

その後

帰国後はマイナーリーグで投手コーチを務めています。

詳細情報

MLB
初登板：1978年9月7日、対シンシナティ・レッズ
初先発：1979年9月15日、対アトランタ・ブレーブス
初勝利・初完投：1979年9月21日、対ロサンゼルス・ドジャース
初完封：1981年5月12日、対ニューヨーク・メッツ
NPB
初登板：1989年4月9日、対読売ジャイアンツ
背番号
33 （1978年 - 1980年）
13 （1981年 - 1983年、1988年）
49 （1988年）
16 （1989年）

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