ホセ・デレオン (1992年生の投手)

ホセ・エウヘニオ・デレオン・ドメネク：輝ける経歴とWBCでの快投

ホセ・エウヘニオ・デレオン・ドメネクは、1992年8月7日、プエルトリコのイサベラで生まれました。右投右打の投手として、2013年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースに入団、プロ野球人生をスタートさせました。

ドジャース時代：マイナーリーグでの活躍とメジャーデビュー

ドジャース傘下では、ルーキーリーグから着実にステップアップ。2013年はルーキーリーグで14試合に登板し、経験を積みました。翌2014年には、防御率2.22、119奪三振という好成績を残し、才能の片鱗を見せつけました。2015年にはA+級とAA級でプレーし、163奪三振を記録。着実に成長を続け、2016年にはAAA級で活躍、7勝1敗という好成績でメジャー昇格のチャンスを掴みました。

そして、9月4日にメジャー契約を結び、メジャーデビューを果たします。サンディエゴ・パドレス戦で6回1失点、9奪三振の力投を見せ、メジャー初勝利を飾りました。しかし、メジャーでの4試合はわずか17イニングと短い期間ながら、被本塁打5、防御率6.35と苦戦を強いられました。

レイズ、レッズ時代：移籍と手術

2017年には、タンパベイ・レイズに移籍。同年2月には、第4回ワールド・ベースボール・クラシックのプエルトリコ代表にも選出されました。2018年はトミー・ジョン手術を受け、シーズンを棒に振ることとなりました。その後、シンシナティ・レッズに移籍するも、2021年にはDFAとなり、自由契約となりました。

ブルージェイズ、ツインズ時代、そしてWBCでの快投

2021年、トロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに参加。2022年にはミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びました。そして迎えた2023年、第5回ワールド・ベースボール・クラシックで再びプエルトリコ代表に選出されます。

イスラエル戦での先発登板は、彼のキャリアにおける最高峰と言えるでしょう。5回2/3を無安打、無四球、10奪三振という驚異的なピッチングを披露。これはWBC史上最多タイ記録であり、後続投手も完璧な投球を見せ、8回コールドゲームでの完全試合達成という歴史的快挙に貢献しました。この活躍により、メジャー契約を勝ち取り、アクティブ・ロースター入りを果たしました。

投球スタイルと将来性

デレオン・ドメネクの投球スタイルは、ワインドアップから繰り出すスリークォーターの投球フォームが特徴です。最速95.1mph（約153km/h）のフォーシームを武器に、チェンジアップ、スライダー、スラーブを織り交ぜて打者を翻弄します。特に、メジャー昇格前2年間の奪三振率は13.26と、高い奪三振能力を誇っていました。

WBCでの活躍は、彼の潜在能力の高さを改めて証明しました。今後の活躍に期待がかかります。

まとめ

マイナーリーグでの地道な努力からメジャーリーグでの挑戦、そして数々の移籍を経て、WBCでの歴史的快投。ホセ・エウヘニオ・デレオン・ドメネクの野球人生は、ドラマチックで、そして非常に興味深いものです。彼の今後の活躍を、引き続き注目していきたいです。

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