ホセ・ロペス (内野手)

ホセ・セレスティーノ・ロペス

ホセ・セレスティーノ・ロペス（José Celestino López）は、1983年11月24日にベネズエラのアンソアテギ州バルセロナで生まれた元プロ野球選手で、内野手として活躍しました。特に日本プロ野球（NPB）において、1632守備機会連続無失策の記録を樹立したことが特筆されます。

プロ入りとマリナーズ時代

ロペスは2000年にシアトル・マリナーズと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。マイナーリーグでは2回のチームMVPに輝くなど、打撃において才能を発揮していました。2004年にはメジャー初昇格を果たし、すぐにアナハイム・エンゼルス戦でデビューしました。特に2005年は怪我に苦しむも、2006年にはレギュラー選手としての地位を確立し、オールスターゲームにも出場しました。

2007年と2008年には、それぞれ11本塁打と17本塁打を記録し、2009年のワールド・ベースボール・クラシックではベネズエラ代表として優れた成績を収めました。この年はメジャーリーグにおいても自己最高の25本塁打と96打点を記録しました。2010年にはポジションを三塁手に変更し、さらなる成長を見せましたが、シーズンの成績は伸び悩みました。

ロッキーズからマーリンズへ

2010年末、ロペスはコロラド・ロッキーズに移籍しましたが、2011年には不振に陥り自由契約となりました。その後、フロリダ・マーリンズと契約し、少しの間マイナーリーグでプレーした後、メジャーに再昇格しました。2020年にはクリーブランド・インディアンスとも契約しましたが、プレーの機会は限られました。

巨人時代

2013年、ロペスは読売ジャイアンツと契約し、NPBでの本格的な挑戦が始まります。開幕戦で初打席初本塁打を放つなど、期待された存在となりました。特にその年は打率.303、18本塁打を記録し、ゴールデングラブ賞も受賞しました。また、クライマックスシリーズや日本シリーズにも出場し、チームの中心選手として活躍しました。

2014年には、前シーズンの活躍を受けながらも成績がふるわず、時間の経過と共に出場機会が減少しました。しかし、彼の守備力は依然として高く、ゴールデングラブ賞を続けて受賞し続けました。

DeNA時代と記録の達成

2015年には横浜DeNAベイスターズに移籍し、さらに成功を重ねました。開幕から安定した成績を残し、打率.291、25本塁打、73打点を記録するなど、チームの核としての役割を果たしました。特に、2017年のシーズンには打点王と最多安打のタイトルを獲得し、さらにはCSでのMVPにも輝きました。

ロペスはNPBにおいても、多くの記録を残しています。特に、1632守備機会連続無失策はプロ野球史上においても類を見ない偉業であり、この記録は彼の守備力の高さを物語っています。

引退と今後

2020年のシーズン終了後、他球団での現役続行を希望しながらも、最終的には引退を表明しました。彼のキャリアは数々の記録とともに、NPBの歴史に名を刻むものでした。強打者としての一面だけでなく、守備における卓越した技術も評価されており、日本での生活や野球への情熱は、他の選手たちにも多くの刺激を与えました。

このように、ホセ・セレスティーノ・ロペスの足跡は多くの野球ファンの心に残るものであり、彼のキャリアは今後の選手たちにとっても大きな励みとなるでしょう。

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