ホッコーパドゥシャ

ホッコーパドゥシャ：重賞勝利への軌跡と第二の人生

ホッコーパドゥシャ（2002年6月8日生まれ）は、日本の競走馬として2004年10月にデビューしました。馬名は冠名にバレエ用語の『パドゥシャ（pas de chat、猫の足のような動き）』を組み合わせたものです。デビュー当初は勝利から遠ざかっていましたが、地道な努力を重ね、2005年7月に初勝利を挙げます。その後も条件戦で安定した成績を収め、2008年12月には準オープンを制覇。ついにオープン入りを果たしました。

2009年3月、所属していた浜田調教師が定年退職に伴い厩舎を解散したことにより、ホッコーパドゥシャは村山厩舎に移籍することになります。この移籍が、ホッコーパドゥシャの運命を大きく変える転機となります。同年4月、福島民報杯でレコード勝ちを収めると、勢いに乗ってサマー2000シリーズに参戦。七夕賞で3着、小倉記念で2着と好成績を残し、シリーズ最終戦である新潟記念に挑みました。

新潟記念では、当初騎乗予定だった石橋脩騎手が直前に落馬負傷するというアクシデントに見舞われます。しかし、村山調教師の競馬学校時代の同期である江田照男騎手が代役を務めることになり、見事に重賞初制覇、そしてサマー2000シリーズチャンピオンの栄冠を手にしました。この勝利は、ホッコーパドゥシャの努力と周囲の支えが実を結んだ瞬間と言えるでしょう。しかし、続く天皇賞（秋）では16着と大敗を喫しました。

2010年は中山金杯で始動しましたが、12着と振るわず、続く小倉大賞典でも9着と結果を残せませんでした。中京記念では15番人気という低評価を覆し、3着と好走。波乱を演出する健闘を見せました。しかし、大阪杯では6着に終わりました。七夕賞では9着に敗れ、その後は思うような結果を残すことができませんでした。

2011年5月21日、ホッコーパドゥシャは競走馬登録を抹消されます。滋賀県東近江市のアカデミー牧場で乗馬となり、第二の人生を歩み始めました。その後、広島県三原市大和町にある苅谷乗馬クラブを経て、2015年には壬生乗馬クラブ所属馬として馬術大会に出場するなど、新たな活躍の場を見つけました。

ホッコーパドゥシャの血統は、母系がブラックターキンに繋がる系統で、一族にはシャダイターキン、レッツゴーターキン、カレンチャン、タケミカヅチなど活躍馬が名を連ねています。競走馬としての輝かしい経歴だけでなく、引退後も乗馬として人々を魅了し続けるホッコーパドゥシャは、その努力と持ち前の才能で、多くの人々に感動を与え続けました。地道な努力と周りの支えによって掴んだ重賞勝利、そして第二の人生での活躍は、競走馬としてのホッコーパドゥシャの物語をさらに豊かなものとしています。

彼の競走成績はnetkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどのサイトで確認できます。

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