ホンダ・インテグラSJ

インテグラ SJについて

インテグラ SJ（INTEGRA SJ）は、本田技研工業によって生産されたセダン型小型車で、主にホンダベルノ店向けに販売されました。この車両は、EK型シビックフェリオを基に開発されており、オルティアと共通する前部デザインが特徴的です。

概要とデザイン

1996年に初めて登場したインテグラ SJは、シビックフェリオの派生モデルとして位置づけられ、さまざまな改良を重ねながら市場に登場しました。最初のモデル発表は1996年2月29日で、この時点でシビックフェリオよりも半年遅れてのリリースとなりました。

マイナーチェンジを繰り返しながらも、インテグラ SJは特にエンジン性能を重視しています。搭載されたD15B型エンジンは、3ステージVTEC機構が付加されているため、運転する楽しさを提供しました。エンジンの出力は130PSで、最大トルクは14.2kgf·m、1,493ccの排気量を誇ります。

エンジン性能

インテグラ SJには、D15B型エンジンのみが搭載され、このエンジンは水冷直列4気筒で構成されています。弁機構はSOHCベルト駆動で、吸気が2、排気が2という仕様です。このエンジンの特長は、2種類の出力設定があることと、電子制御燃料噴射方式（ホンダPGM-FI）を採用しており、効率的な燃焼が実現されています。

マイナーチェンジの歴史

インテグラ SJは発売からしばらくしてからも継続的に改良が行われました。最初のマイナーチェンジは1997年2月で、全車標準装備として両席SRSエアバッグが搭載されました。また、1998年1月にはABSと全面UVカットガラスが全車につけられ、リアトランクやリアコンビランプのデザインも見直されました。

その後、1999年には内外装のデザインが改善され、LEVの適用車種が拡大されました。特に2000年には、「LXi」を基盤とした特別仕様車「クリーンエディション」が販売され、特別装備として木目ウッドパネルやCDチェンジャー機能内蔵のカセットオーディオが追加されました。

生産終了とその後

インテグラ SJは2001年12月に生産を終了し、翌年の1月にはすべての在庫が販売完了となりました。これにより、ホンダベルノ店では小型セダンの扱いがなくなる時期が続きました。ただし、2006年にはホンダ車の全店での併売が始まり、その時点でシビックの後継モデルが取り扱われるようになりました。

車名の由来

インテグラの名前は「統合する」を意味する英語「Integration」から派生しており、SJは「Sedan Joyful」の略です。この名前は、車が提供するドライブの楽しさを象徴しています。

販売ルート

インテグラ SJは主にホンダベルノ店で販売されましたが、いすゞ自動車にもバーテックス（Vertex）という名称でOEM供給されていたため、タイ市場にも展開されていました。

この小型セダンは、全体の生産累計が9960台に達するなど多くの評価を受け、特にエンジン性能や装備の充実度が運転者に愛されました。

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